2023/07/10
モルタルの外壁の塗装手順と費用を知っていますか?
モルタルの外壁の塗装手順と費用をあまり知らないという方が多いと思います。
そんな方向けにモルタルの外壁の塗装手順と費用について詳しく紹介します。
すでに詳しい方は改めて確認するつもりで読んでみて下さい。
まずは、モルタル外壁塗装の耐用年数からみていきましょう。
目次
モルタル外壁塗装の耐用年数
モルタル外壁の耐用年数は通常30年ほどです。
モルタル外壁の塗装に関しては、使われる塗料によって異なるものの、一般的には5〜15年ほどが目安となります。
モルタル外壁の耐用年数に合わせて、定期的なメンテナンスや塗装の再施工が必要です。これによって、モルタル外壁の寿命を延ばすことができるのです。
モルタル外壁に劣化の兆候が見受けられる場合には、迅速にメンテナンスを行うようにしましょう。
モルタルの外壁の塗装手順

足場の設置
モルタル外壁塗装においては、高い場所にも塗料を塗る必要がありますので、作業の容易さを確保するために足場を組むことが必要です。
足場を組まずに外壁塗装を行うと、塗り残しや塗料のばらまきなどの問題が生じる可能性があります。
さらに、職人が安全に塗装作業を行うためにも、丁寧に足場を組むことが非常に重要です。
高圧洗浄
コケやカビなどの汚れを高圧洗浄機を使って外壁から取り除きます。
外壁が汚れたままで塗装すると、塗装の仕上がりが悪くなり、外壁の耐久性も低下します。
外壁の汚れをしっかりと高圧洗浄できれいに洗い落とすことが重要です。
高圧洗浄後の外壁は塗料が密着しやすくなり、塗装が美しく仕上がるだけでなく、外壁の耐久性も維持しやすくなります。
モルタル外壁を塗装する際には、高圧洗浄は必須の作業です。
養生
養生とは、塗料の飛び散りを防ぐためにビニールやテープなどで周囲を保護することです。
職人が丁寧に塗装していても、風の影響で塗料が飛び散り、窓ガラスや植木鉢、車などが汚れてしまう可能性があります。
しっかりと養生を行えば、塗料の飛び散りの心配なく、塗装に集中することができます。
外壁塗装では、「養生が仕上がりの良さにつながる」と言われるほど、重要な手順です。
ご近所トラブルを避けるためにも、モルタル外壁塗装時にはしっかりと養生を行う必要があります。
下地処理
下地処理とは、塗装する前にケレン(ヘラなどを使って古い塗装を剥がす作業)や外壁の傷の修理を行うことです。
古い塗装をしっかりと剥がし、新しい塗料を塗ることで、外壁の剥がれを防ぐことができます。
また、外壁のひび割れなどの傷には、弾性のある補修剤である「コーキング」での補修が必要です。
傷があるまま外壁を塗装すると、外壁の劣化を早め、雨漏りの原因にもなります。
下地処理をしっかりと行わないと、外壁と塗料の密着性が低下します。
塗料の密着性が低いと見た目が悪くなるだけでなく、外壁の耐久性も低下するため、塗装前には丁寧な下地処理が必要です。
下塗り
下塗りは、外壁と塗料がしっかりと密着するように、下塗り材を塗ります。
モルタル外壁の下塗り塗装では、ひび割れ防止のために「弾性塗料」を使用します。
中塗りと上塗り
下塗りが乾燥したら中塗りを行い、それが完全に乾燥したら上塗りを行います。
中塗りと上塗りでは、同じ塗料を使用します。
2回の塗装により、色ムラを防ぎ、厚みのある外壁に仕上げます。
モルタルの外壁を塗装する時のコツ

定期的にメンテナンスを行う
モルタル外壁に汚れや小さなひび割れなどが発生した場合は、メンテナンスを行って外壁の劣化を予防しましょう。
モルタル外壁は、主にセメント、砂、水で構成されているため、耐久性に優れていますが、汚れや傷を放置すると耐用年数が低下する傾向があります。
外壁の清掃や修繕などのメンテナンスは、外壁劣化を防ぐためにも定期的に行いましょう。
熟練した業者に塗装を依頼する
モルタル外壁の塗装は、専門的な技術を要するため、仕上がりの品質は職人の技術によって大きく左右されます。
業者を選ぶ際は、信頼できる業者を選びましょう。
・信頼できる業者を選ぶためのポイント
訪問販売業者には注意する
訪問販売業者には、トラブルが多い傾向があるため注意が必要です。
特に、過剰な値引きキャンペーンを勧めたり、外壁劣化の心配を煽るような発言をしたりする訪問業者には注意が必要です。
悪質な業者は、相手が素人であると見なして、さまざまな手法を使って契約を迫ろうとします。
訪問販売業者が好印象であったとしても、すぐに契約するのは避け、他の業者と比較したり情報を調べたりしてから業者を選ぶようにしましょう。
複数の見積もりを比較する
見積書と電卓業者を選ぶ際は、複数の業者から見積もりを取り、比較して信頼できる業者に依頼しましょう。
複数の業者に同じ条件で見積もりを依頼することを相見積もりと言います。
最低でも3つの業者に見積もりを依頼しましょう。
相見積もりを行うことで、工事の費用相場を知ることができます。
また、見積書には費用の詳細も記載されているかをチェックすることも重要です。
適切な資格を保有している
塗装業者は資格や免許がなくても営業することができますので、資格を保有している場合は優良な業者である可能性が高いです。
塗装業者が保有していると安心できる資格には、以下のようなものがあります。
①塗装技能士
②外装劣化診断士
③雨漏り診断士
④足場の組立等作業主任
それぞれの資格の内容は以下の通りです。
塗装技能士とは、国家資格の一つで、塗装に関する基礎知識と技術を有していることを証明する資格です。
実務経験がなければ受験できず、実技試験もありますので、塗装技能士の保有は、職人の塗装技術の高さを示すものと言えます。
外装劣化診断士とは、住宅の劣化状況を診断し、修復について適切なアドバイスを行うための資格です。
雨漏り診断士とは、住宅の雨漏りの状況を診断し、原因を確認し、修復について適切なアドバイスを行うための資格です。
雨漏りは、修復方法を誤ると再発の可能性が高いため、雨漏り診断士の診断を受けることをおすすめします。
足場の組立等作業主任とは、足場の安全な組立と解体を指導、管理するために必要な資格です。
外壁塗装では、美しい仕上がりだけでなく、業者がケガなく安全に作業できることも重要なポイントです。
モルタル外壁の塗装費用相場
塗装する範囲にもよりますが、30坪の一戸建てのモルタル外壁の塗装には、おおよそ60〜100万円の費用がかかります。
この費用には、足場の設置費用などが含まれています。
具体的な費用の内訳を分かりやすく一覧表にまとめました。
ただし、住宅の構造や業者によって費用は異なるため、依頼する際には内訳をしっかりと確認することが重要です。
60坪の費用内訳
・足場の設置: 1m²あたり700円
30坪あたり83,000円前後
・高圧洗浄: 1m²あたり300円
30坪あたり36,000円前後
・養生: 1m²あたり300円
30坪あたり36,000円前後
・下地処理:20,000円前後
・塗装費用
1m²あたり3,000円
30坪あたり357,000円
・工事で使用する塗料の総額
1工事あたり20~60万円
30坪あたり200,000~600,000円
上記の内訳になっておりますが、実際の費用は依頼する業者や条件によって異なるため、詳細な見積もりを取ることをおすすめします。
まとめ
今回は、モルタルの外壁の塗装手順と費用について詳しく紹介しました。
モルタルの外壁の塗装手順と費用について詳しく知りたかった方は、参考になる内容が多かったのではないでしょうか。
モルタルの外壁の塗装手順と費用に関する知識を深めて下さい。
モルタルの外壁のメリットについて知りたい方はこちらをご覧下さい。