2023/07/28
「屋根塗装の耐用年数はどれくらい?」
「各塗料によって耐久年数に違いはある?」
このようにお考えではないでしょうか?
結論、屋根塗装の耐久年数はおよそ10年〜15年程度です。
各塗料の耐久年数の違いは以下の通りとなります。
- アクリル塗料「耐久年数約5〜7年」
- シリコン塗料「耐久年数約10〜13年」
- フッ素塗料「耐久年数約15〜20年」
- 無機塗料「耐久年数約20年以上」
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目次
屋根塗装の耐久年数とは?
屋根塗装は外壁塗装と同じく耐久年数はおよそ10年〜15年程度です。
しかし、外壁と比べて屋根は風雨や紫外線に多くさらされるため、劣化しやすい要素がありますので、注意が必要です。
屋根の状態を自分自身で確認することは難しいため、気づかないうちに劣化が進行し、雨漏りが発生してしまうこともあります。
そのような事態にならないように築年数や前回の塗り替えからの経過年数を把握し、定期的に屋根の状態をチェックすることが非常に重要です。
ただし、耐久年数が約10〜15年であると言っても、5年で劣化が進み、塗膜の防水性が切れ、雨漏りが発生する場合もあり、20年経っても問題なく塗膜の防水性が保たれ、家を雨風から守り続けている場合もあります。
おすすめ記事:耐用年数を超えると屋根塗装の状態はどうなる?
屋根塗装で利用する各塗料の耐久年数の違い
よく使われる代表的な塗料の種類についてご紹介します。
アクリル塗料「耐久年数約5〜7年」
少し前まで主流の塗料として広く使われていましたが、耐久年数が5〜7年と短く、汚れがつきやすいことから、現在ではあまり使用されていません。
耐久年数が短い分、初期のコストは低く抑えられますが、短いスパンで何度も塗り替えを行う必要があります。
シリコン塗料「耐久年数約10〜13年」
シリコン塗料は今でも人気のある塗料の一つです。
汚れが付きにくく、色あせしにくい特徴を持ち、比較的安価な塗料です。
防汚性を持ったシリコン塗料もあり、耐久年数も10〜13年と十分な性能を持っています。
メーカーによって耐久年数や機能に違いがあるため、目的に合った塗料を選ぶことが重要です。
フッ素塗料「耐久年数約15〜20年」
耐久年数が15〜20年と長く、価格も高めの塗料です。
高価格にもかかわらず、耐熱性、耐候性、不燃性、防汚性に優れており、最近注目を集めている塗料です。
無機塗料「耐久年数約20年以上」
耐久年数が高いため、費用も高くなりますが、最近では人気のある塗料の一つとなっています。無機塗料は鉱物物質から成り立っており、紫外線の分解エネルギーよりも高い結合エネルギーを持つため、長期間にわたって美しい状態を維持します。
また、キズがつきにくく、汚れにくく、耐火性にも優れた特性があります。
塗り替えの頻度を考慮すると、アクリルやシリコンの塗料よりも維持費が高くなる可能性が高いです。
おすすめ記事:外壁塗装で使用される塗料の種類と特徴とは?
屋根塗装の期待耐久年数を発揮するための注意点
仕様基準を無視すると期待耐久年数がしっかりと発揮されない
塗り直しは単に塗るだけでは不十分です。
塗料の仕様基準を守らないことで施工不良が発生するリスクが高まります。
塗料には以下のような仕様基準が存在します。
塗布量「塗る面積に対して適切な塗料の量」
インターバル「下塗り、中塗り、上塗りの工程間で守る時間」
上記の基準を無視すると、施工不良になってしまう可能性が高く将来的なトラブルを避けるためにも、信頼できる業者に依頼すると良いです。
塗布量を守るためには、まず正確な塗装面積を算出することが重要で、もし見積書に「坪数」で表記されていた場合は注意が必要です。
「坪数」は屋根塗装の塗装面積ではないため、各社の見積書をよく比較し、正確な塗装面積を確認しましょう。
塗料の使用缶数もチェックしましょう。
塗料メーカーが指定する「基準塗布量」を守らないと、塗料の本来の性能を引き出すことができません。
使用缶数が少ない場合は施工不良の原因となるため、注意が必要です。
不良施工を防ぐための見積書のポイント
塗装業者の見積書には、一式と書かれた不透明な数値のものが多く存在します。
その見積書だけでは、実際に基準を守った施工内容なのか判断するのは難しいため、以下のポイントを見てみることをおすすめします。
・実際に塗る面積と塗装面積が一致しているか
・塗装面積に応じた材料費や施工費が明確に記載されているか
上記の項目が明確に記載されているかを確認することで、適切な見積もりかどうかを判断できます。
おすすめ記事:外壁塗装で耐用年数30年を実現する方法
屋根塗装の耐用年数を長持ちさせたいならカバー工法や葺き替え工法がおすすめ
カバー工法
カバー工法は、既存のスレート屋根を取り外さずに新しい屋根材を重ねて取り付ける方法です。
屋根の外観や性能を新しくするためのリフォーム方法で、費用を抑えながらバランスの取れた施工が可能です。
・メリット
既存の屋根を解体しないので、解体費用や廃材処理費用が不要です。
葺き替え工法よりも費用を節約できますし、工事期間も短縮できますので、職人の費用も抑えられます。
屋根材が二重になることで断熱性や遮音性も向上します。
・デメリット
屋根下に湿気がたまらないように換気口を設置し、外気を取り入れる必要があります。
そのため、屋根リフォーム重ね葺き施工と換気工事費用が発生します。
・価格目安
施工業者によって異なりますが、おおよそ50万円~120万円程度が相場となります。屋根を解体せずに施工できるため、葺き替え工法よりも費用を節約できます。
葺き替え工法
葺き替え工法は、既存の屋根材を取り外し、新しい屋根材を設置する方法です。
野地板や防水シートまで劣化が進んでいる場合に必要とされる工法です。
・メリット
全て新品の屋根材を使用するため、新築時と同様の見た目や耐久性が得られます。どのような屋根でも施工が可能です。
・デメリット
塗装やカバー工法に比べて施工期間が長く、費用も高くなります。
屋根材を剥がすため、工事期間中の雨の影響を受けやすいというデメリットがあります。
屋根の解体や廃棄にも別途費用がかかります。
アスベストが含まれている場合は、解体費用が通常よりも高額になりますので注意が必要です。
・価格目安
施工業者によって異なりますが、おおよそ70万円〜140万円程度が相場となります。
屋根の状態や予算に合わせて、良い方法を選んでください。
おすすめ記事:屋根カバー工法で使用するスーパーガルテクトとは?
耐用/耐久年数の長い屋根塗装を実現するためのポイント
業者への連絡は早めにする
業者には繁忙期があるため、依頼する際にはできるだけ早めに依頼をしましょう。
繁忙期に入ってからでは、予約が取れないかもしれません。
3〜10月くらいは最も忙しくなる時期のため、注意が必要です。
繁忙期に入る2〜3ヶ月前には業者へ連絡すると、スムーズに工事が進められます。
工事期間が明らかに短い業者には注意
工事期間が明らかに短い業者は注意が必要です。
必要な工程を省かれたり、手抜きをされたりするなどのリスクが考えられます。
あまりにも安すぎる費用を提示する業者にも注意しましょう。
見積もり額が安すぎる場合は、悪徳業者である可能性があります。
下塗りをせずに施工されたり、グレードの低い塗料が使用されたりするかもしれません。
事前に業者を利用した人の評判や見積もりを確認して、優良業者であるかを見極めてから実際の工事を依頼するようにしましょう。
おすすめ記事:悪質な業者に騙されないために!外装塗装業者の選び方
まとめ
今回は、屋根塗装の耐久年数について紹介しました。
屋根塗装の耐久年数について詳しく知りたかった方は、参考になる内容が多かったのではないでしょうか。
屋根塗装の耐久年数はおよそ10年〜15年程度で、外壁と比べて屋根は風雨や紫外線に多くさらされるため、劣化しやすい要素がありますので、注意が必要です。
そのような事態にならないように築年数や前回の塗り替えからの経過年数を把握し、定期的に屋根の状態をチェックすることが非常に重要です。
紹介した内容を参考にして屋根塗装の耐久年数に関する知識を深めて下さい。
屋根塗装をしないとどうなるかについて知りたい方はこちらをご覧下さい。