2023/05/20
サイディング塗装を知っていますか?
サイディング塗装をあまり知らないという方が多いと思います。
愛媛県松山市の方向けにサイディング塗装について詳しく紹介します。
すでに詳しい方は改めて確認するつもりで読んでみて下さい。
まずは、サイディング塗装は必要ないのかどうかについてみていきましょう。
目次
サイディングの塗装は必要ない?
サイディング外壁は、基本的に塗装が必要です。
塗装を怠るとサイディングは水を吸収し、ひどく傷んでしまうからです。
サイディングは製造時に上から塗装され、色が付けられています。
新しく塗装されたサイディングは水をはじく性質があります。
しかし、年月が経つと、塗料の油分が紫外線によって劣化し、水を吸収するようになってしまいます。
10年以上経っても塗装が行われていないサイディングは、水を吸収し、各所でひび割れが生じます。
放置すると、サイディングの隙間から雨水が侵入し、雨漏りの可能性もあります。
20年経過し塗装されていないサイディングは常に水を含み、表面が剥がれてしまっています。
放置すれば、水が住宅内に浸入し、雨漏りが発生する状況です。
雨漏りが生じると、塗装だけでなく、大規模な工事が必要となり、工事費用も2〜3倍になる可能性があります。
大切な住まいを雨・風・紫外線から守るためにも、無駄な出費を避けるためにも、塗装は絶対必要です。
塗装が不要!?樹脂サイディング
塗装が必要のないサイディングは、樹脂で作られた「樹脂サイディング」というものです。
このタイプのサイディングは海外ではよく使用されていますが、日本ではあまり使用されていません。
樹脂サイディングはおおよそ40年の寿命があり、劣化した場合は塗装ではなく張り替えが必要になります。
また、塗装に慎重さが求められるのが「難付着サイディング」です。
難付着サイディングとは、外壁表面に「光触媒」「親水性」「無機」「フッ素」といった特殊なコーティングが施されたサイディングの事で、このタイプのサイディングは汚れがつきにくいという利点がありますが、再塗装する際には塗料がうまく密着しづらいため、塗料の選定や施工には慎重さが必要です。
サイディング塗装をする時期
サイディング外壁の塗装を行う適切な時期は、おおよそ10年ほどです。
ただし、使用されている塗料の種類によって耐用年数が異なります。
様々な種類の塗料がありますが、一般的によく使われるのは「シリコン系塗料」です。
この塗料は、サイディング材以外の外壁にもよく利用され、国内では広く利用されています。
具体的な塗装時期の目安は、アクリル系塗料であれば3~8年、ウレタン系塗料であれば5~10年、シリコン系塗料であれば8~15年、フッ素系塗料であれば12~20年となります。
上記の目安を参考に、適切なタイミングで塗装を行うことが大切です。
サイディングの費用
サイディング塗装の費用は、家の大きさによって異なりますが、おおよそ30坪の一般的な戸建住宅の場合、約60〜100万円ほどが目安です。
そこで、シリコン系塗料を使用して広さ30坪ほどの戸建住宅を塗装した場合の費用の内訳は、足場代が、おおよそ15万円ほどがかかります。
次に高圧洗浄には2〜6万円ほど、養生には3〜8万円、飛散防止ネットには2~3万円ほど必要です。
さらに、シーリングには約8〜10万円ほどかかります。
そして、シリコン系塗料の塗装代は約35万円です。
廃棄物処理などの費用も含めると、合計でおおよそ67〜79万円ほどとなります。
また、塗料の種類によっても費用が変わります。
一般的には、耐用年数や機能性に優れている塗料ほど価格が高くなります。
・アクリル系塗料:1,000~1,800円/㎡ 戸建30坪あたりの塗料代:10~18万円前後
・ウレタン系塗料:1,500~2,500円/㎡ 戸建30坪あたりの塗料代:15~25万円前後
・シリコン系塗料:1,800~3,500円/㎡ 戸建30坪あたりの塗料代:18~35万円前後
・フッ素系塗料:3,000~5,000円/㎡ 戸建30坪あたりの塗料代:30~50万円前後
上記の情報を参考にして、塗料を選ぶ時の参考にしてください。
サイディング塗装が必要かどうか知る方法

築7~8年越えの家
築7~8年以上が経過している場合、塗装が必要です。
少し早いと感じるかもしれませんが、実際には築7年ほどでサイディングの防水性は失われてしまいます。
築7~8年を超えたら塗装を検討し始めましょう。
手に触れると粉がつく
もしサイディングに触れた時に手に粉が付く(チョーキング現象)場合、塗装が必要です。
新築時に施された塗料が劣化している証拠です。
塗料には「色付けの粉」と「樹脂(油分)」が含まれています。
この「樹脂(油分)」が水をはじく役割を果たしており、新築時は完全にはじいています。
しかしこれが年月と共に紫外線の影響で失われ、外壁には色付けの粉だけが残り、手に粉が付く状態になってしまうのです。
この状態になった場合、サイディングの防水性が失われているため、再塗装が必要になります。
小さな亀裂がする
もし外壁に亀裂がある場合、塗装しなければならない時期です。
水を吸収するようになったサイディングは、雨の日に水分を吸って膨張し、晴れた日に乾いて収縮します。
この動きが繰り返されることで、サイディングに力がかかり、亀裂が生じます。
特にサイディングを固定している釘周辺や窓枠周辺では、亀裂が発生しやすくなります。
サイディング外壁の場合、目地(コーキング)の亀裂にも注意が必要です。
コーキングは柔軟で弾力のあるゴム状の材料であり、サイディング同士の接合部を埋めるだけでなく、地震の揺れを吸収する緩衝材としても機能します。
しかし、紫外線の影響を受けることで硬化し、亀裂が生じてしまいます。
サイディングもコーキングも亀裂が生じると見た目が損なわれるだけでなく、隙間から水が浸入してしまう恐れがあります。
雨漏りする前に塗装する必要があるので覚えておきましょう。
カビやコケが生えている
もしもサイディングにカビやコケが発生していたら、塗装しなければならない時期です。
カビやコケは、水を吸収するようになった外壁に繁殖しやすいです。
サイディングが水を含むようになると、コケの胞子が付着してしまいます。
初期段階では水洗いで取り除くことができますが、進行した段階ではサイディングに根を張り、水洗いだけでは落とすことができません。
カビやコケの繁殖が進行するとサイディングの交換が必要になり、費用もかかってしまいます。
カビやコケが発生したら、早めに塗装をしましょう。
サイディングが浮いている(反っている)
サイディングが浮いているように見える現象は、サイディングの反りです。
水分を多く吸収してしまったサイディングは、晴れた日に表面から乾くことで、反ってしまいます。
一度反ってしまったサイディングは、決して元の状態に戻ることはありません。
反りが起きる前に、塗装をすると良いです。
まとめ
今回は、愛媛県松山市の方向けにサイディング塗装について紹介しました。
サイディング塗装について、詳しく知りたかった方は、参考になる内容が多かったのではないでしょうか。
持ち家をより良い状態に保つためにもサイディングの塗装は必要です。
紹介した内容を参考にしてサイディング塗装に関する知識を深めて下さい。
窯業サイディングについて知りたい方はこちらをご覧下さい。