2026/02/24
「火災保険を使えば外壁塗装が無料になる」という話を耳にしたことはないでしょうか。
台風や突風による被害であれば火災保険の補償対象になる可能性はありますが、実際には厳格な適用条件があり、湿気によるコケや紫外線による色あせといった経年劣化は一切認められません。
さらに近年は、保険申請を利用した悪徳業者による被害も深刻化しています。
本記事では、外壁塗装で火災保険が使えるケースと使えないケースの境界線を明確にしたうえで、悪徳業者の手口や申請時の注意点を詳しく解説します。
松山郊外の気候に合った塗料選びや、保険に頼らず資産価値を守るための戦略的なメンテナンス方法まで、堅実なオーナーが知っておくべき情報をまとめました。
目次
外壁塗装に火災保険は使える?適用条件と経年劣化の境界線
松山郊外にお住まいの方にとって、台風シーズンのたびに気になるのが外壁や屋根への被害ではないでしょうか。
「火災保険を使えば外壁塗装の費用をカバーできるのでは」と期待する声は少なくありませんが、実際には厳格な適用条件が存在し、どのような損傷でも認められるわけではありません。
とくに、湿気によるコケや紫外線による色あせといった松山郊外特有の悩みは、火災保険の補償対象にはなりません。
ここでは、外壁塗装で火災保険が認められるケースと認められないケースの境界線を、具体的な条件とともに解説していきます。
台風や突風など「自然災害」として認定される具体的条件
外壁塗装に火災保険を適用するためには、損傷の原因が風災・雪災・雹災・落雷・水災といった明確な自然災害であることが絶対条件です。
火災保険の基本原則は「不測かつ突発的な外来の事故」に対する経済的な補填であり、年月をかけて徐々に進行する劣化は対象外となります。
具体的に認められる可能性があるのは、台風の強風で飛来物が外壁に激突し、サイディングに大きな凹みやクラックが生じたようなケースです。
あるいは、突風によって屋根の付帯部や外壁の一部が物理的に剥がれ落ちたような場合も、外力による直接的かつ突発的な破壊として認定される余地があります。
いずれの場合も、被害の原因となった自然災害と損傷との因果関係を明確に示すことが求められます。
ただし、災害が認められたとしても無条件に保険金が支払われるわけではありません。
多くの火災保険契約には「免責金額」の規定があり、たとえば自己負担額が20万円に設定されている場合、修理見積もりがその金額を下回る軽微な損傷では保険金は一切支給されない仕組みとなっています。
小さなひび割れや部分的な塗膜の剥がれ程度では、修理費用が免責金額に届かず全額自己負担となるケースも珍しくありません。
外壁塗装に火災保険を活用したいと考えるなら、まずはご自身の加入している保険約款にある免責条項を正確に把握し、被害規模がそれを超えるかどうかを冷静に見極めることが大切です。
保険金への過度な期待を抱く前に、契約内容をしっかり確認しておくことが第一歩となります。
湿気によるコケや色あせは対象外となる審査の現実
松山郊外の気候で最も悩ましいのが、夏場の強烈な日差しによる外壁の色あせと、年間を通じた特有の湿気が引き起こすコケやカビの繁殖です。
これらの症状に直面すると「そろそろ外壁塗装をしなければ」と焦りを覚えるものですが、ここで明確に認識しておくべき事実があります。
環境要因によって長期間かけて徐々に進行するこれらの劣化、すなわち「経年劣化」は、いかなる種類の火災保険においても補償の対象外として厳格に処理されるということです。
具体的には、以下のような症状はすべて経年劣化と判定されます。
- 紫外線を浴び続けて塗膜の樹脂結合が破壊され、防水性が低下した結果として生じる色あせやコケ
- 外壁を手で撫でた際に白い粉が付着するチョーキング現象
- サイディングボードの継ぎ目を埋めるコーキング(シーリング材)の乾燥によるひび割れや縮み
- 金属部品の酸化によるサビ(他からのもらいサビを含む)
- 外壁材自体に生じる細かなヘアークラック
「保険が使える損傷か/経年劣化か」を切り分けて、写真の撮り方・証拠の残し方まで分かりやすくご案内。 “自己負担ゼロ”などの甘い話に流される前に、まず正しく確認しましょう。
- ✓ 適用可否を現地でチェック(風災・飛来物など)
- ✓ 申請に必要な記録写真のポイントをその場で案内
- ✓ 過剰工事や虚偽申告を勧めません(正当な申請のみ)
※火災保険の申請は契約内容により条件が異なります。必要なことだけ、正直にお伝えします。
これらはいずれも、特定の災害によって突発的に生じたものではなく、日々の風雨や紫外線、温度変化の蓄積によって必然的に進行する自然の摩耗です。
どれほど深刻に見える症状であっても、その原因が時間の経過に伴う劣化であれば、火災保険の補償を受けることはできません。

火災保険の審査は書面だけでなく、現地に派遣される専門の損害鑑定人によって厳格に実施されます。
彼らは、申告された症状が突発的な自然災害による破壊痕なのか、長年のメンテナンス不足や自然劣化によるものなのかを的確に見抜く専門眼を持っています。
たとえば、外壁のクラックひとつとっても、災害による衝撃で生じた破壊痕と、乾燥収縮や温度変化によって徐々に広がったヘアークラックでは、その形状や周辺の状態に明確な違いがあるのです。
経年劣化を災害と言いくるめるような安易な申請は、確実に却下されるのが現実です。

申請期限は3年以内!被害発覚時にすぐ動くべき理由
台風などの明確な自然災害によって外壁に被害が生じた場合、火災保険には保険法に基づく厳格な申請期限が存在することを忘れてはなりません。
法律上、保険金の請求権は被害が発生した時点から「3年以内」に行使しなければ消滅すると定められています。
裏を返せば、3年以内であれば過去に受けた台風被害についても遡って申請できる可能性があるということです。
しかし、この3年という猶予を理由に手続きを先延ばしにすることは極めて危険な行為です。
被害発生から時間が経過すればするほど、その外壁の損傷が「特定の台風の強風によって生じたもの」なのか、「その後の風雨や紫外線による経年劣化で自然に悪化したもの」なのか、因果関係を証明することが著しく困難になるためです。
時間の経過とともに損傷箇所にもコケや汚れが付着し、災害による破壊痕が経年劣化の症状に埋もれてしまいます。
さらに、保険会社や契約内容によっては「被害発生後、原則60日以内に報告すること」など、より迅速な対応を約款で義務付けているケースも散見されます。
この報告義務を怠ると、3年以内であっても保険金の支払いが認められない事態に陥る可能性があります。
堅実な戸建てオーナーが取るべき正解は、大型の台風や突風が通過した後、被害を認識した段階で速やかに信頼できる専門業者に点検を依頼することです。
家全体の外観、方角別の状況、そして損傷箇所の詳細なクローズアップ写真を証拠として早期に保全し、保険会社へ迅速に申告してください。
この初動の速さこそが、外壁塗装において火災保険で正当な保険金を受給するための唯一かつ最大の鍵となります。
「自己負担ゼロ」の甘い罠!松山でも注意すべき悪徳業者の手口
「火災保険を使えば外壁塗装が実質無料になる」という甘い言葉に、心が動いた経験はないでしょうか。
近年、火災保険制度に対する消費者の知識不足に付け込む悪徳リフォーム業者の被害が、各地の消費生活センターで深刻な問題として報告されています。
自己負担ゼロという誘い文句の裏には、高額な手数料や虚偽申告による法的リスクが潜んでおり、安易に乗ってしまうと取り返しのつかない事態を招きかねません。
松山郊外で外壁塗装を検討する際にも、こうした悪徳業者の手口を正しく知っておくことが、ご自身と家族を守る第一歩です。
申請代行や高額手数料による解約トラブルの事例
悪徳業者の典型的な手口は、「面倒な火災保険の申請手続きも当社で代行・サポートします」と親切を装い、消費者の手間を省く姿勢をアピールすることから始まります。
忙しい日常の中で煩雑な書類作成を代わりにやってくれるという提案は魅力的に映りますが、この裏には多大な金銭的トラブルのリスクが潜んでいます。
代表的な被害事例として、業者が意図的に高額な見積もりを作成し、その金額通りに保険金が下りることを前提に工事契約を急がせるケースがあります。
業者は「保険金で全額まかなえるので、お客様の持ち出しはゼロです」と断言しますが、これは保険会社の審査結果が出る前の段階での根拠のない約束にすぎません。
実際の保険会社の審査によって認定額が大幅に減額された場合、すでに契約を締結してしまっている施主は、見積もりと保険金の差額を全額自己負担させられるという窮地に立たされます。
さらに悪質なのは、不審に思ったオーナーが工事のキャンセルや他社との比較を申し出た際に発生する解約トラブルです。
「保険金請求手続きの成功報酬」という名目で、実際に下りた保険金額の30%に相当する法外な手数料を要求されたり、不当に高額な違約金を請求されたりする事案が後を絶ちません。
契約書の細かい条項に違約金の規定が紛れ込んでおり、後になって気づいても手遅れとなるケースが多いのです。
見栄えだけの安さや「外壁塗装が火災保険で無料」という言葉に飛びつくことは、かえって甚大な経済的損失を招く結果となります。
外壁塗装における悪徳業者との具体的なトラブル事例や、万が一の事後解決策について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
虚偽申告は契約者も詐欺罪に?知っておくべき法的リスク
悪徳業者との関わりにおいて、経済的損失以上に警戒すべきなのが、オーナー自身が致命的な法的リスクを背負い込む危険性です。
前述の通り、長年の紫外線や湿気による色あせやコケは「経年劣化」であり、火災保険の対象外です。
しかし、悪徳業者はこれを「最近の台風で飛来物が当たったことにして申請しましょう」「少し多めに壊れたことにして見積もりを作ります」と、自然災害であるかのように偽って保険金を請求するよう唆してきます。
このような事実と異なる理由による請求は、法的に「不実告知」とみなされます。
この虚偽申告の最も恐ろしい点は、業者が主導・提案したものであったとしても、最終的に火災保険を請求する名義人である契約者(オーナー)自身が、保険金詐欺の実行犯または共犯として詐欺罪の刑事罰に問われる可能性が極めて高いということです。
「業者に言われたから」「自分は詳しくなかったから」という弁明は、法的には通用しません。
保険金の請求書に署名・押印をした時点で、その内容に対する責任は契約者本人に帰属するのです。
もし保険会社による調査で不正が発覚した場合、すでに支払われた保険金の全額返還を厳しく求められるだけでなく、当該の火災保険契約そのものを強制的に解除されるという極めて重いペナルティが課されます。
ご近所の目や地域社会における信用を重んじる堅実なオーナーにとって、目先の利益のためにこのようなグレーな手段に関与することは、絶対に避けなければなりません。

訪問販売での「無料点検」に潜む強引な契約の危険性
悪徳業者が好んで用いる典型的な接近手法が、アポなしの訪問販売による「無料点検」のオファーです。
「近所で工事をしている者ですが、お宅の屋根や外壁に危険な箇所が見えたので、親切心で無料で点検します」といった口実で接近してきます。
こうした業者は、たまたま近くを通りかかったかのように装いますが、実際にはターゲットを絞って計画的に訪問しているケースがほとんどです。
施主の許可を得て、屋根の上など死角となる場所で点検を行った後、「このままだとすぐに雨漏りして家の内部が腐ってしまう」「今すぐ足場を組まないと危険だ」と、専門用語を交えながら過度に不安を煽るのが彼らの常套手段です。
場合によっては、点検中に意図的に屋根材を破損させ、その写真を見せて「こんなに壊れています」と偽る悪質なケースも報告されています。
このようにして消費者の冷静な判断力を奪った上で、他社との相見積もりを取る隙を与えず、その場での即決契約を強引に迫ります。
消費者庁などの公的機関も、この手口に対する強い注意喚起を行っています。
自己防衛のための鉄則は、「その場では絶対に契約書にサインしないこと」と「必ず地元の信頼できる複数の業者から相見積もりを取ること」の二つです。
どれほど不安を煽られても、「家族と相談してから決めます」の一言で断る勇気を持つことが大切です。
万が一、訪問販売の強引な勧誘に押し切られて不本意な契約をしてしまった場合でも、法定の書面を受け取ってから8日以内であれば、無条件で契約を解除できるクーリング・オフ制度が適用可能であることを覚えておいてください。
この制度を知っているだけで、いざというときの精神的な余裕が大きく変わります。
突然の飛び込み営業の危険性や、本当の意味での『無料点検』を安全に活用するポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
松山郊外の気候に適した「元が取れる」外壁維持の正解
不確実な火災保険の支給に依存するよりも、初めから長期的な視点に立った外壁塗装の戦略を選択するほうが、結果的に「元が取れる」最も確実な投資となります。
松山郊外特有の湿気や強い紫外線は、建材にとって過酷な環境であり、外壁の劣化スピードを加速させる要因です。
この環境に対抗するには、塗料の耐久性を軸にした計画的なメンテナンスが欠かせません。
ここでは、火災保険に頼らずとも資産価値を長期的に守るための具体的な方法をお伝えします。
保険金期待よりも確実な「高耐久・高機能塗料」の費用対効果
外壁塗装の費用相場は、一般的な30坪の戸建て住宅で約60万円〜100万円程度とされています。
この金額だけを見ると大きな出費に感じるかもしれませんが、注目すべきはその内訳です。
総額の半分近くを足場代や職人の人件費が占めているという事実が、塗料選びの重要性を物語っています。
もし目先の費用を惜しんで安価なシリコン塗料を採用し、10年ごとに塗り替えを繰り返すことになれば、その都度十数万円の足場代が無駄に発生してしまいます。
30年間で見れば、3回分の足場設置費用だけで相当な金額に膨らみます。
これに対し、期待耐用年数が12〜15年とされるラジカル制御塗料や、さらに寿命の長い無機・フッ素塗料を初期投資として採用すれば、将来的な塗り替え回数を確実に削減できます。
30年から40年というライフサイクル全体でのトータルコストを大幅に引き下げることが可能です。
さらに、自社で経験豊富な職人を抱え、下請けに出さない地域密着型の専門業者に直接依頼することで、大手ハウスメーカーなどで発生する多額の中間マージンを排除できます。
同じグレードの塗料・同じ品質の施工であっても、中間マージンの有無によって見積もり金額には大きな差が生じます。
適正な相場や費用の内訳を知りたい方は、『外壁塗装の見積もりで失敗しないための方法』も必見です。
火災保険の不確実な保険金に期待するよりも、確かな塗料と確かな業者への投資こそが、堅実なオーナーにとって最も合理的な選択と言えます。
30年先の資産価値を守るための戦略的なメンテナンス計画
外壁塗装の真の目的は、単に家の外観を新築のように綺麗にすることではありません。
最大の意義は、建物の防水機能を維持し、内部の柱や土台といった構造躯体を湿気や腐食、シロアリ被害から守る「資産価値の防衛」にあります。
この認識を持てるかどうかが、30年後の住まいの状態を左右します。
松山郊外の気候下において、塗膜の劣化を放置して雨漏りや内部腐食を進行させてしまえば、将来的に塗装費用の数倍に上る数百万円単位の大規模修繕が必要となるリスクが極めて高くなります。
適切な時期に外壁塗装を行えば約80〜120万円で済むところが、放置した結果として外壁材の交換が必要になれば300万円以上の出費を覚悟しなければなりません。
塗装をせずに長期間放置した場合の具体的な劣化症状やリスクについては、『外壁塗装をしないとどうなる?』の記事で詳しく解説しています。
早めの塗装が最も費用を抑える、という原則は火災保険の有無にかかわらず変わりません。
30年先を見据えた防衛的なメンテナンス計画を立案するうえでは、耐用年数が15年〜25年以上とされる超高機能塗料を採用し、建物の第一の保護層を長期的に強固にすることが求められます。
また、施工品質に自信を持つ業者は、最長15年にも及ぶ長期施工保証を提供するとともに、定期的なアフター点検を実施して不具合の早期発見・早期治療に努めています。
こうした戦略的かつ継続的な維持管理の記録(メンテナンス履歴)は、将来お子さまに家を譲る際や中古住宅として市場で売却する際にも、物件の健全性と信頼性を裏付ける強力なエビデンスとして機能します。
不動産としての資産評価の下落を効果的に防ぐ役割を果たします。
外壁塗装が家の資産価値にどのような影響を与えるのか、より深く知りたい方はこちらの記事をご確認ください。
湿気や紫外線に強い「無機・フッ素塗料」という選択肢
松山の強力な紫外線と年間を通じた湿気という二重の環境負荷に対抗するためには、塗料の成分特性を正しく理解し、立地に合わせた選択を行うことが不可欠です。
火災保険では補償されない経年劣化に対して最も効果的な防御策は、そもそも劣化しにくい塗料を選ぶことにあります。
ガラスや鉱石などの劣化しにくい無機物を主成分とする「無機塗料」は、松山郊外の環境に最も適した選択肢の一つです。
無機物は紫外線による樹脂の結合破壊が起きにくいため、長期間にわたり新築時のような光沢と保護性能を維持できます。
加えて、無機塗料はカビやコケの栄養源となる有機物の含有量が極めて少ないため、湿気の多い郊外環境における防藻・防カビ性という観点でも抜群の効果を発揮します。
期待耐用年数は20〜25年と、現在市場に出回る塗料の中で最も長寿命であり、塗り替え回数を最小限に抑えたい方にとって理想的な選択です。

一方、「フッ素塗料」も有機塗料の中では最高峰の耐久性(15〜20年)を誇り、高い評価を得ています。
無機塗料よりも塗膜が柔軟であるため、建物の微小な動きに追従してひび割れを防ぐ能力に長けている点が大きな特徴です。
しかし、フッ素樹脂には静電気を帯びやすい「帯電性」という特有の副作用があり、幹線道路沿いや花粉の飛散が多い地域においては、その静電気によって微細なホコリや汚れを引き寄せてしまうリスクが存在します。
火災保険に頼れない経年劣化だからこそ、周辺環境の特性、外壁材の材質、そして予算のバランスを総合的に勘案したうえで、最適な塗料を選ぶことが重要です。
どちらの塗料が適しているかは建物の立地条件や外壁材の種類によって異なりますので、信頼できる専門業者と相談しながら判断することをおすすめします。
松山の気候に最適な塗料選びとして、無機塗料のおすすめランキングや、フッ素塗料の詳しいメリット・デメリットもあわせて参考にしてください。
失敗しない業者選びは「過剰な工事を勧めない」診断力が鍵
外壁塗装で火災保険を適用できるケースは限られている以上、確実に成果を出すためには信頼できる業者選びが何よりも重要になります。
見栄えだけの安さや「自己負担ゼロ」を売りにする業者ではなく、建物の状態を正確に見極める「診断力」を持った業者を選ぶことが失敗を防ぐ最大のポイントです。
過剰な工事を勧めず、本当に必要な提案だけを行う優良業者を見分けるための具体的な判断基準をお伝えします。
ご近所の手前、絶対に失敗したくないと考える堅実なオーナーにとって、最も実践的な内容です。
水分計や専門機器で建物の健康状態を可視化する事前調査
依頼先の業者が信頼に足るか否かを判断する最初の試金石となるのが、見積もり提出前に行われる事前診断の精度と姿勢です。
優良業者は、営業担当者の経験則や離れた場所からの目視だけに頼るような安易な診断は決して行いません。
建物の健康状態を客観的なデータとして正確に把握するため、科学的根拠に基づいた専門機器を駆使します。
たとえば、「水分計」を用いることで、外壁材内部に滞留している水分量をパーセンテージで実測・数値化し、表面にはまだ現れていない内部の腐食リスクや雨漏りの予兆を客観的に特定します。
見た目には問題なさそうな外壁であっても、内部に水分が蓄積されていれば近い将来に深刻な劣化が表面化する可能性があります。
また、「マイクロスコープ(超小型カメラ)」を活用して、肉眼では見逃してしまうような0.1ミリ単位の微小なヘアークラックや、塗膜の浮き・剥離の兆候を拡大観察し、劣化の初期段階を逃さず捉えます。
さらに、打診棒を用いて壁面を物理的に叩き、その反響音の違いから内部の接着不良や空洞化を診断する「打診調査」も併用されます。
これらの多角的なアプローチによって、はじめて建物の実態は正確に可視化されるのです。
火災保険の申請を検討する場合においても、こうした客観的な診断データは正当な申請の根拠としても活用できます。

メーカー認定施工店による「建物を守る」ための最適提案
いかに高品質な無機塗料やフッ素塗料を採用したとしても、現場での施工技術が伴わなければ、カタログスペック通りの耐用年数を全うすることはできません。
塗料の持つ高度な性能を100%引き出すためには、塗料メーカーから直接、専門的な技術力や厳格な現場管理体制を審査され、公式に認定を受けた「メーカー認定施工店」による施工が不可欠です。
認定施工店は、各塗料製品に指定された規定の塗布量、適切な乾燥時間(インターバル)、そして現在の外壁材との相性を考慮した最適な下塗り材の選定を厳格に遵守します。
規定よりも薄く塗ったり乾燥時間を短縮したりすれば、見た目は同じでも塗膜の耐久性は大幅に低下してしまいます。
また、認定施工店は表面に色を塗ること以上に、外壁の継ぎ目(目地)やサッシ周りの古いシーリング材を撤去して新しく打ち直すといった、雨水の侵入を根絶する下地処理を施工の要として位置づけています。
この下地処理の品質が、塗装後の耐久年数を左右します。
メーカー認定施工店に依頼する決定的なメリットは、自社による施工保証に加えて、塗料メーカー自身が連名で保証書を発行する「W保証制度」の恩恵を受けられる点にあります。
万が一、将来的に施工店が廃業するような事態に陥ったとしても、メーカー側のサポートが継続されるため、長期的な安心が強固に担保されます。
外壁塗装における保証期間の一般的な目安や、保証内容を確認する際の注意点についてはこちらの記事で解説しています。
火災保険では補償されない経年劣化に備えるうえでも、この二重の保証体制は、堅実なオーナーにとって極めて心強い存在です。
根拠ある診断報告書で「本当に今塗るべきか」を判断
専門機器を用いた詳細な事前診断の結果は、口頭での曖昧な報告や単なる見積書としてではなく、必ず「写真付きの診断報告書」という目に見える明確なエビデンスとして施主に提示されなければなりません。
この報告書には、各部位ごとの劣化度合いが論理的に整理されており、「なぜ今、この補修工事が必要なのか」という根拠が写真とデータとともに明示されます。
ここで最も重視すべきは、業者が持つ「誠実な診断方針」です。
真に信頼に足る優良業者は、自社の営業成績を優先して不要な工事を無理に勧めることは決してありません。
科学的分析の結果、塗膜の防水機能がまだ十分に保たれており、今すぐ外壁塗装を行う必要性がないと判断されれば、プロの視点から「今回はまだ見送ったほうが良い」と正直に助言する倫理観を持ち合わせています。
このような業者は、火災保険を利用した不正な申請を持ちかけるようなこともありません。
オーバースペックな過剰提案を退け、建物の現状に即した必要最小限かつ最適化されたプランを立案する「診断力」と「誠実さ」こそが大切です。
信頼できる業者との出会いが、松山郊外でのお住まいを30年先まで守り抜く最初の一歩です。
まとめ
本記事では、外壁塗装における火災保険の適用条件と経年劣化との境界線について解説してきました。
火災保険が認められるのは、台風や突風などの自然災害によって突発的に生じた損傷に限られ、紫外線による色あせや湿気によるコケ・カビの発生といった経年劣化は補償の対象外です。
申請にあたっては、被害発生から3年以内という期限を守ることはもちろん、契約によっては60日以内の報告義務が課されている場合もあるため、被害を認識した段階での早期行動が欠かせません。
一方で、「自己負担ゼロで外壁塗装ができる」と謳う悪徳業者には十分な警戒が必要です。
高額な手数料や違約金のトラブルだけでなく、経年劣化を自然災害と偽って申請すれば、契約者自身が保険金詐欺に問われる深刻な法的リスクを負うことになります。
訪問販売による無料点検の強引な勧誘にも注意し、その場で契約書にサインしないことが身を守る鉄則です。
火災保険の不確実な支給に頼るよりも、松山郊外の過酷な気候環境に対応できる高耐久塗料を選び、計画的にメンテナンスを行うことが、結果的に最も確実な投資となります。
無機塗料やフッ素塗料であれば期待耐用年数は15年〜25年に及び、塗り替え回数と足場代の削減によってライフサイクルコスト全体を大幅に抑えることが可能です。
こうした長期的な視点での外壁塗装を成功させるには、建物の状態を正確に見極める「診断力」を持った業者選びが何よりも重要になります。
松山市で外壁塗装の専門サービスを提供する弊社は、マイクロスコープや水分計などの専門機器を用いた科学的な劣化診断を実施し、写真付きの報告書で根拠を明示したうえで最適なプランを提案しています。
過剰な工事を勧めず、まだ塗装が不要であれば正直にそう伝える誠実な診断方針も大きな特徴です。
プレマテックスやアステックペイントなど高機能塗料のメーカー認定施工店として、自社保証とメーカー保証のW保証制度による長期的な安心も提供しています。
まずは無料診断・無料見積もりで、ご自宅の外壁の状態を正確に把握するところから始めてみてはいかがでしょうか。
「保険が使える損傷か/経年劣化か」を切り分けて、写真の撮り方・証拠の残し方まで分かりやすくご案内。 “自己負担ゼロ”などの甘い話に流される前に、まず正しく確認しましょう。
- ✓ 適用可否を現地でチェック(風災・飛来物など)
- ✓ 申請に必要な記録写真のポイントをその場で案内
- ✓ 過剰工事や虚偽申告を勧めません(正当な申請のみ)
※火災保険の申請は契約内容により条件が異なります。必要なことだけ、正直にお伝えします。
投稿者プロフィール

- 愛媛県を拠点に外壁塗装・屋根塗装・防水工事を手がける株式会社砂田塗装。
現地調査から施工まで責任を持って対応し、建物の劣化状況に合わせた長持ちする塗装提案を大切にしています。
愛媛県で後悔しない塗装工事のための実践的な情報を、現場目線で発信しています。
保有資格
・一級塗装技能士
・外壁診断士
・足場組み立て作業主任者
・有機溶剤作業主任者
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