屋根塗装の塗料の特徴を詳しく解説!

屋根塗装の塗料の特徴を知っていますか?

屋根塗装の塗料の特徴についてあまり知らないという方が多いと思います。

そんな方向けに屋根塗装の塗料の特徴について詳しく紹介します。

すでに詳しい方は改めて確認するつもりで読んでみて下さい。

まずは、屋根塗装の塗料の特徴から詳しくみていきましょう。

屋根塗装の塗料とは


ウレタン塗料

8〜10年程度の耐用年数があり、1,700〜2,500円/㎡という手頃な価格帯が魅力です。

金額が安く、密着性や伸縮性に優れているのがメリットですが、耐候性が低く早めの塗り替えが必要というデメリットもあります。

シリコン塗料

10〜15年の耐用年数で2,300〜3,500円/㎡程度の価格帯で利用できます。

耐久性と価格のバランスが良く、汚れや色あせにも強いのが特長ですが、下地調整や下塗りの選定が重要でグレードに差があることがデメリットです。

フッ素塗料

15〜20年の耐用年数を持ち、3,500~4,800円/㎡程度の価格帯にあります。

耐候性が高く汚れや色あせにも強く、美しい光沢感が特長ですが、価格が高く扱っている業者が限られる点がデメリットです。

無機塗料

20〜25年の長い耐用年数と4,300〜5,500円/㎡程度の価格帯を持つ塗料です。

耐候性が非常に高く不燃性も備えており、石やガラスの成分を含むため経年劣化が少ないのが特徴ですが、価格が高く扱っていない業者もある点に留意する必要があります。

これらの塗料を選ぶ際には、それぞれの特徴を考慮し、予算や希望する耐用年数に合った塗料を選ぶことが大切です。

3つの特別な特徴を持つ塗料


遮熱塗料

太陽の紫外線を反射して屋根の熱吸収を防ぎ、室内の温度上昇を軽減する塗料のことです。

これにより、室内の快適性が向上し、冷房費の節約やエコな電力使用が可能となります。

冬の寒さには効果がありません。

多くのメーカーが製品を提供しており、価格相場はやや高めです。

断熱塗料

室内の快適さを保つために熱や冷気の出入りを防止する塗料です。

夏は熱の侵入を抑え、冬は暖かさを逃さないようにしてくれます。

現代の家は屋根に断熱材が入っている場合も多く、そのため効果を実感しにくいことがあります。

製品の数は少なく、価格相場は一般的な塗料よりもやや高めです。

光触媒塗料

太陽光によって外壁の汚れを浮き上がらせ、雨が降るときに汚れを洗い流す塗料です。

主に看板など頻繁に洗浄が難しい物に使用されます。

屋根の傾きが急で、よく目立つ屋根を持つ家におすすめです。

ただし、通常のシリコン塗料の1.5倍程度の価格でやや高額です。

これらの塗料はそれぞれの特性に応じて選択することで、快適な住環境を実現し、予算に合った選択が可能となります。


水性塗料と油性塗料の違い


油性塗料

油性塗料は、専用のシンナーで薄めてから塗る塗料です。

工事中にシンナーの臭いが多少なりとも発生することがあり、保管や扱いにも手間がかかります。

しかし、耐久性は非常に優れています。

外壁よりも強い紫外線にさらされる屋根には特に適しています。

屋根の上での臭いはあまり気にならないため、外壁のように心配する必要はありません。

水性塗料

水性塗料は、水で薄めてから塗る塗料です。

シンナーを使わないため、臭いが少なく、環境にもやさしいという特徴があります。

仕上がりの艶が油性塗料よりも弱く、耐久性もやや劣る場合があります。

最近では技術が進んで、油性に劣らない水性の屋根用塗料もあり、素材によっては水性塗料しか使えない屋根材も存在します。


塗料を選ぶ方法


手順①何年持たせたいかで樹脂を決める

まずは塗料の樹脂を決定します。その際の判断基準は以下の2点です。


・この塗装で何年持たせたいか

・費用とのバランス


費用相場と耐用年数は次のようになります。


・ウレタン: 40~45万円 8~10年

・シリコン: 42~50万円 10~15年

・フッ素: 55~70万円 15~20年

・無機: 63~80万円 20~25年


費用相場は建坪30坪、塗装面積80㎡とした場合の概算です。

手順②暑さ・寒さ・汚れ対策がしたいかで特殊機能を決める


家の状況や生活の要望に応じて特殊機能の有無を決めます。


・夏場に2階のお部屋が暑くて仕方ない、夏の冷房費を節約したいなら遮熱塗料

・夏の暑さと冬の寒さ両方を対策したいなら断熱塗料

・屋根が急斜面で周りから目立ち、汚れが気になるなら光触媒塗料

・特に気になることはなく、暑さ寒さ対策は別のリフォームで行う予定なら特殊機能なし


手順③シンナーが気になるかで水性油性を決める

塗料の水性油性を選択します。


・屋根は耐久性を重視したいなら油性塗料

・シンナーの臭いに敏感な家族がいて心配なら水性塗料


水性塗料は薄めるのに水を使い、油性塗料はシンナーを使用し、水性塗料は臭いが弱く、油性塗料は塗装中にシンナー臭がします。

耐久性は、油性塗料の方が非常に高いですが、最近の技術向上により、水性屋根用塗料も耐久性に劣らない製品が登場しています。

屋根塗装の塗料を選ぶ時のコツ



外壁塗料と同等かワンランク上を選ぶ

屋根塗料を選ぶ際には、外壁と同等かワンランク上の樹脂のものを選ぶと良いです。

屋根の上は紫外線を遮るものが無く、塗料の劣化も早いからです。

最近では、外壁にシリコン塗料を使い、屋根には耐久性の高いフッ素塗料などの組合せが人気を集めています。

塗装業者もこのようなプランをおすすめしている場合も多いです。

耐久性の高い塗料を選んでおけば、普段目にしない屋根も安心して長く保てますのでぜひ業者に相談してみましょう。

艶あり塗料を選ぼう

屋根塗料は基本的には、艶あり塗料を選ぶことをおすすめします。

なぜなら、艶消し塗料だと耐久性が下がったり、汚れが落ちにくくなるリスクがあるからです。

一般的な塗料はすべて艶ありなので、特に艶消しと指定していなければ問題ありません。

艶が気になる方もいるかもしれませんが、艶あり塗料であっても時間が経てば徐々に落ち着いてきます。

屋根は全体が目に入ることが少ないため、艶についてあまり気にする必要はありません。

通常の艶あり塗料を使って、耐久性に優れた塗装を行いましょう。

屋根材に適した塗料かチェックしよう

屋根の素材にはさまざまな種類があり、それによって使える塗料や使えない塗料が存在します。

自宅の屋根に適した塗料を使っているのか、確認しておくことが大切です。

適さない塗料を使ってしまうと、塗装後に剥がれなどの不具合が生じる可能性があります。

塗料メーカーのホームページやカタログには、適用下地、適用素材といった表記で情報が掲載されています。

普段使うボンドなどを選ぶ際にも素材で考慮するように、塗料も適切な素材に対応したものを選びましょう。

通常は業者が選定してくれることが多いですが、念のために確認しておくと安心です。

まとめ

今回は、屋根塗装の塗料の特徴について詳しく紹介しました。

屋根塗装の塗料の特徴について詳しく知りたかった方は、参考になる内容が多かったのではないでしょうか。

屋根塗装の塗料は、ウレタン、シリコン、フッ素、無機塗料です。

特別な塗料として、遮熱塗料、断熱塗料、光触媒塗料があります。

油性塗料は、専用のシンナーで薄めてから塗る塗料で、水性塗料は、水で薄めてから塗る塗料です。

紹介した内容を参考にして自分の家にはどの塗料が合うか考え、屋根塗装の塗料の特徴に関する知識を深めて下さい。
屋根塗装の手順について知りたい方はこちらをご覧下さい。

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