2023/10/30
愛媛県今治市外壁塗装・屋根塗装O様邸今治市工務店のお家

愛媛県今治市O様
この度は弊社に外壁塗装、屋根塗装をお任せいただきありがとうございました。
今後とも末永いお付き合い宜しくお願い致します。
施工事例データ
施工箇所 | 外壁・屋根 |
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施工内容 | 外壁塗装・屋根塗装 |
費用 | 140〜160万円 |
工期 | 2週間 |
使用商材 | 外壁塗装・ネオフレッシュティアラVM多彩色塗装【色NVM-405-B、NVM-801-D】 屋根塗装・無機ハイブリッドコートJY-IR【色スチールグレー】 シーリング・オートンイクシード 共色施工 |
愛媛県今治市で工務店の外壁塗装と屋根塗装を行いましたので施工事例や外壁塗装や屋根塗装などの豆知識も合わせて紹介します。
外壁塗装と屋根塗装の施工前
外壁塗装と屋根塗装の施工前の様子です。
屋根の寿命をできるだけ長く伸ばすコツ
・定期的な点検とメンテナンス
屋根の寿命を延ばすためには、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。
屋根は常に外部の影響を受けているため、早期発見と対応が重要です。
屋根には劣化や破損、そして雨漏りの原因となる穴や亀裂が生じることがあります。
点検の際は、外観だけでなく内部も確認し、異常があれば迅速に修理することが大切です。
また、定期的なメンテナンスも欠かせません。
屋根には、落ち葉や枝、ほこり、泥などのゴミが溜まり、これが腐食や漏水の原因となることがあります。
メンテナンス時には、これらのゴミを取り除き、洗浄することが必要です。
さらに、屋根のコーキング材やモルタルなども定期的に点検し、必要に応じて交換することが大切です。
・適切な屋根材の選定
屋根の寿命を延ばすためには、適切な屋根材の選定が極めて重要です。
耐久性や耐候性に優れた屋根材を選ぶことで、屋根の長寿命化が図れます。
最も耐久性が高いとされる屋根材は、粘土瓦やステンレス製金属瓦です。
これらの素材は、風雨や紫外線などの過酷な環境にも長期間耐え、劣化や腐食が進みにくい特性を持ちます。
一方、ポリカーボネートなど一部の屋根材は、寿命が短く、日光や紫外線による劣化や腐食が進行しやすいです。
これらを使用すると、早期に修理や交換が必要となることがあります。
世界的に見ると、屋根材の耐久性は以下の順序で評価されます。
ポリカーボネート等の樹脂、アスファルトシングル、一般カラー鋼板、スレート瓦、ステンレス鋼板、そして粘土瓦です。
耐久性が高い屋根材は価格も高くなる傾向にあり、重さなどのデメリットもあるため、専門家に相談することをおすすめします。
・定期的な屋根の塗り替え
屋根の寿命を延ばすためには、定期的な屋根の塗り替えが重要です。
一般的に鋼板屋根は10年から15年ごとに塗装が必要です。
鋼板屋根は紫外線などで色褪せたり、錆びて穴が空くことがあります。
錆は鋼板屋根にとって致命的で、放置するとどんどん広がります。
特に雪止金具を設置している部分やハゼ部分は錆びやすいです。
さらに、コケが繁殖する場所や葉や枝がたまりやすい場所は湿気で錆びやすくなりますし、アンモニアが飛散するような環境では錆びやすくなります。
屋根の掃除や洗浄により、これらの汚れを取り除くことができます。
汚れを放置せずに定期的に掃除を行うことで、屋根の寿命を延ばすことができます。
また、屋根の塗装は外観の美しさを保つことにもつながります。
フッ素樹脂塗装鋼板など、耐候性に優れた鋼板もありますが、塗装は必要です。
定期的な屋根の塗装により、建物全体の美観を保つことができますので、10年から15年の間に塗り替えを行いましょう。
・雪対策をする
屋根の寿命を延ばすためには、積雪対策が重要です。
特に多雪地域では、雪による屋根材の劣化や軒先の損傷を防ぐために適切な雪下ろしが必要です。
1メートル以上の積雪があると屋根に大きな負荷がかかり、湿った雪は特に重く、瓦やスレートの割れ、鋼板屋根の裂け、軒先の腐食などが発生しやすくなります。
また、屋根から落ちた雪が人や建物に被害を与えることもあります。
具体的には、雪止金具やスノーネットの設置、そして定期的な雪下ろしが推奨されます。
雪止めやスノーネットは、雪が滑り落ちるのを防ぎ、人や建物への被害を防止します。
落雪によってカーポートやサンルームの屋根、温水器などが破損することもあります。
多雪エリアでは屋根に積もった雪を早めに取り除くことで、屋根への負荷を軽減できます。
より詳細な情報は以下の記事をご覧ください。
おすすめ記事:外壁塗装はシリコンで十分?塗料の費用相場・耐用年数などを徹底比較
外壁塗装と屋根塗装のコーキング
外壁塗装と屋根塗装のコーキングの様子です。
外壁コーキングの寿命
外壁コーキングの寿命は一般的に施工後5年から10年です。
紫外線や気温の変動、乾燥や湿気などの天候の影響を受けて、少しずつ劣化します。
紫外線は特に劣化の主要な原因であり、コーキング材の弾力性を失わせます。
コーキングは、外壁素材同士の衝突を防ぐ緩衝材の役割を果たし、雨水の侵入を防ぐ重要な要素です。
外壁コーキングは外壁素材の伸縮に対応しており、気温や湿度の変化により伸縮を繰り返しますが、耐用年数にかかわらず劣化が進むと、ひび割れや剥がれが生じます。
これにより、雨水が隙間から侵入し、天井や壁にシミを作り、柱や梁など家全体の寿命に影響を与えることがあります。
このため、業者による定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。
劣化が見られた場合は、早急に修理を行い、家の寿命を延ばす対策を講じることが重要です。
外壁コーキングが劣化したと判断するきっかけ
・肉痩せ(にくやせ)
コーキング材に弾力を持たせる成分が溶け出し、元の厚みが薄くなった状態です。
他の施工部分と比較して明らかにコーキング材がへこんでいる場合、これが肉痩せと呼ばれる症状です。
程度によりますが、大きくへこんでいなければ特別な対処は不要です。
しかし、寿命切れの初期サインでもあるため、将来的には何らかの対策が必要となります。
・ブリード現象
肉痩せと同様に、コーキング材に弾力を持たせる成分が溶け出すことで発生します。
この現象はコーキング材そのものよりも外壁の塗装面に影響を及ぼします。
コーキング材から溶け出した成分が外壁に浸透し、外壁がベタつくことで黒いシミのように汚れてしまうことがあります。
弾力を持たせる成分が溶け出したコーキング材は役目を果たせなくなるうえに、外壁まで汚れてしまうため、ブリード現象は避けたいところです。
しかし、こちらも程度によりますが、大きなシミが発生していなければ特別な対処は不要です。
また、一部のコーキング材はブリード現象を起こさない成分を使用しているものもあります。
・剥離(はくり)
コーキング材が外壁の接着面から取れている状態です。
このような場合、コーキング材は本来の役目を果たすことができません。
外壁から取れている部分から雨水が侵入する可能性があるため、早めの対処が必要です。
これにより、自宅を雨水の侵入から守ることができます。
・断裂(だんれつ)
細かなひび割れであれば経過観察でも問題ありませんが、大きな裂け目がある場合は対処が必要です。
裂け目はコーキング材が外壁の振動や伸縮に耐えられなくなっている証拠であり、さらに大きくなる可能性があります。
複数の場所に発生している場合は、早めに対処することが重要です。
・欠落(けつらく)
コーキング材が欠けたり落ちてしまった状態です。
この場合、コーキング材が存在しないため雨水が自由に侵入します。
さらに、外壁の下地まで水が浸入し、外壁自体に反りが発生することもあります。
そのような事態を防ぐためにも、欠落したコーキング部分を見つけたら早急に対処することが必要です。
コーキングのメンテナンス方法
・打ち増し(うちまし)
既存のコーキング材の上から追加でコーキングを行う施工方法です。
短時間で作業が完了するため、費用が抑えられます。ただし、古いコーキング材の上に新しいコーキングを施しても効果は限定的で、大きな改善は期待できません。
しかし、窓のサッシ部分や建物の入隅など、コーキング材を剥がすのが難しい場所や施工中に建物を傷つける可能性が高い場所には、打ち増しが適しています。
施工業者によって基準や適用場所が決められているため、気になる場合は確認が必要です。
・打ち換え(うちかえ)
現在のコーキング材を剥がしてから新しいコーキング材を充填する作業です。
コーキング材を一度剥がすため、打ち増しに比べて費用がかかりますが、古いコーキング材を完全に取り除いたうえで新しいコーキングを施すことで、新築同様の美しい仕上がりが期待できます。
基本的には、古いコーキング材を取り除かないとしっかりとしたコーキングはできません。そのため、特殊な場所を除き、コーキングが寿命を迎えたら打ち換えを行うのが一般的です。
コーキングの種類
・アクリル系コーキング
作業がしやすく、湿った場所でも使用可能です。
また、他のコーキング材と比べて価格が安価です。塗装もでき、ブリード現象を起こさないタイプも販売されています。
しかし、耐久性が低いため、打ち換えの際に使う場合は注意が必要です。
・ウレタン系コーキング
硬化後も弾力性を保つため、高い耐久性があります。
硬化後に塗装も可能で、価格も安価なため、外壁の塗り直しと同時に施工するのに適しています。
ただし、紫外線に弱いため、塗装をしない場所の施工には不向きです。施工場所をしっかり考えて使用する必要があります。
・ポリサルファイド系コーキング
ポリサルファイド系コーキングとは、ポリサルファイドが含まれるシーリング材を使用す
るコーキングです。
湿気によって表面が固まるタイプの1成分形と、基材と硬化剤を使用する2成分形の2種類があります。
1成分形のポリサルファイド系シーリング材は、表面仕上げの用途に適しており、主に石材
やタイル目地などに使用されるシーリング材です。
接着性は安定していますが、ポリサルファイド系シーリング材の上から塗装すると、コーキングに柔軟性を与える可塑剤が染み出して黒く変色する「ブリード」が起こる場合があります。
2成分形のポリサルファイド系シーリング材は、接着力が強いことから、さまざまな素材に
使われてきました。
結合部を埋めるための粘着性を持つ弾性系シーリング材として、古くから知られる可塑剤です。現在は成分のポリ塩化ビフェニルが有害化学物質として製造中止となっています。
・油性コーキング
油性コーキング 樹脂素材と炭酸カルシウムなどから製造されたシーリング材を使用するコーキングです。
ペースト状で、小さい目地や細い目地のシーリングに適しています。
油性コーキング材は紫外線による劣化が少なく、耐久性が高いことが魅力です。
時間が経過しても内部が固くならず、触ると柔らかい場合は油性コーキングです。
また、水を弾く特性があり、塗料と馴染まないため塗装はできません。
外壁塗装をする際には使用を慎重に検討する必要があります。
以前は建物のコーキングに使われていましたが、アスベストや石綿が問題となったため、現在はほとんど使用されていません。
・ポリサルファイド系コーキング
ポリサルファイドが含まれるシーリング材を使用するコーキングです。
湿気によって表面が固まる1成分形と、基材と硬化剤を使用する2成分形の2種類があります。
1成分形のポリサルファイド系シーリング材は、主に石材やタイル目地などの表面仕上げに適しています。
接着性は安定していますが、塗装するとコーキングに柔軟性を与える可塑剤が染み出し、黒く変色する「ブリード」が発生することがあります。
2成分形のポリサルファイド系シーリング材は接着力が強く、さまざまな素材に使われてきました。
ただし、成分のポリ塩化ビフェニルは有害化学物質として製造が中止されています。
より詳細な情報は以下の記事をご覧ください。
おすすめ記事:
外壁塗装と屋根塗装の高圧洗浄
外壁塗装と屋根塗装の高圧洗浄の様子です。
高圧洗浄で気をつける事
・しっかりと窓を閉める
高圧洗浄を行う際は、洗浄水が室内に入らないよう、しっかりと窓を閉めましょう。
特にスライド式サッシの場合は、水の圧力で開かないように鍵も閉めておくことが重要です。
高圧洗浄は、高い水圧で大量の水を使用するため、わずか1〜2センチの隙間が開いているだけでも、室内が水浸しになる可能性があります。
このため、家族にも作業のことを知らせておくと良いでしょう。
また、屋外で水に濡れて困る荷物や電気製品がある場合は、事前にしっかりと養生しておく必要があります。
特に高圧洗浄による水濡れで問題が発生する可能性がある場合は、事前に業者と打ち合わせをしておくと安心です。
・洗濯物を干したりしない
高圧洗浄の作業中は、洗濯物を外に干さないようにしましょう。
汚れた水が広範囲に飛び散り、洗濯物に水や汚れが付着する恐れがあるためです。
また、外壁塗装中も洗濯物は室内干しがおすすめです。外壁塗装の工事期間中は、高圧洗浄の汚水、ケレンくず、塗料ミストによる汚れだけでなく、塗料の臭いも発生し、洗濯物に臭いが移ってしまう可能性があります。
そのため、外壁塗装を行う場合は、洗濯物は外に干せなくなると考えておく方が良いでしょう。
・高圧洗浄と塗装工事前に近隣へあいさつする
高圧洗浄や塗装工事を行う前には、近隣の皆様にあいさつをしておきましょう。
特に高圧洗浄を行う際には、作業時間や騒音、水が飛び散る可能性があることを事前に伝えておくことが重要です。
高圧洗浄による水の飛散は近隣にも迷惑をかける恐れがありますが、工事期間中には他の作業でも騒音や臭いが発生します。
そのため、事前に外壁塗装のあいさつや高圧洗浄のスケジュールを伝えることがマナーです。
・高圧洗浄を数時間で終わらせる業者に注意
高圧洗浄を行わない業者もいますが、中には職人の人件費を抑えるために表面だけをさっと洗い、数時間で作業を終える業者も存在します。
高圧洗浄は表面の汚れだけでなく、古い塗膜やこびりついたコケやカビを除去する重要な作業です。
このような作業を数時間で終えることは不可能です。
短時間で済ませる業者は、高圧洗浄だけでなく、その後の下地処理や塗装の回数でも手抜きをする可能性があるため、注意が必要です。
早く終わらせることができるからといって、必ずしも効率が良い業者とは限りません。
優良な業者は、しっかりと時間をかけて各工程を丁寧に行います。
作業時間を確認し、信頼できる業者を選びましょう。
・水圧の調節をしない
高圧洗浄は、水圧が100〜200kg/㎠と非常に強力で、汚れをしっかり落とします。
ただし、外壁や屋根の状態、洗浄箇所によっては、水圧を調整しないと室内に浸水し、床が水浸しになったり、下地が傷つくことがあります。
特に、窓枠周りのコーキング部分やひび割れ箇所、金属製サイディングの洗浄では、水圧を弱める必要があります。
窓枠周りに強い水圧をかけると、室内に水が浸入し、金属製サイディングは傷ついたり凹んだりする可能性があります。
また、ひび割れ箇所に強い水圧を加えると、ひび割れが広がり、湿気に弱い下地に浸水してしまい、下地そのものが大きく傷むことがあります。
・養生をしない
高圧洗浄中の水の飛散や浸水トラブルを防ぐためには、予め養生が必要です。
例えば、水圧によって水が入りやすい換気口や、故障のリスクがあるインターホンには事前に養生を施すことが重要です。
手抜き業者は養生費用を削減し、そのまま作業を進めるため、後々トラブルが発生しがちです。
・汚水を適切に処理しない
高圧洗浄は、汚水が流れ落ちるため、基本的には屋根から行いますが、屋根洗浄の汚水が雨樋に溜まりやすいです。
雨樋の主な役割は、建物に降った雨水を集めて地面の排水口へと排水することです。
しかし、雨樋に溜まった汚水を処理しないと、雨樋内の水の通りが悪くなり、雨天時に雨水があふれ出し、外壁の劣化や雨漏りの原因になることがあります。
ケレンの基礎知識
・ケレンをする理由
ケレン作業の主な目的は、外壁に新しい塗料をしっかりと付着させるための下地処理を施すことにあります。
時間の経過と共に外壁は劣化し、サビや旧塗膜の剥がれかけが生じることがあります。
これらの不純物が残っている状態で塗装を施しても、新しい塗料の密着力は低下し、塗装の耐久性や美観が損なわれる恐れがあるのです。
そこで、新しく塗装する前に、サビや旧塗装を除去する作業が必要となってきます。
この作業の総称が「ケレン」です。
塗装前のケレン作業は外壁塗装における基本中の基本と言えるでしょう。
・ケレンが必要なタイミング
外壁にサビが生じていたり、旧塗膜が剥がれかけていたりする場合、特にケレン作業が必要です。
外壁の状態を見極め、適切なケレン作業を行うことで、塗料の密着性を高めることができます。
また、外壁の素材や環境によっては、特殊なケレン作業が必要な場合もありますので、専門家の意見を参考にしましょう。
・ケレンをせずにいるとどうなるのか?
ケレンを行わない場合、外壁塗装の仕上がりに重大な問題が生じる可能性があります。
具体的には、塗料の密着不良により塗装が剥がれやすくなったり、耐久性が低下したりするトラブルが発生します。
外壁塗装は見た目の美しさだけでなく、建物の保護も担っているため、ケレンは塗装工事の成功に欠かせない非常に重要な工程です。
・ケレンの流れ
①外壁表面の汚れを高水圧で落とす
外壁塗装の第一歩は、外壁表面の汚れを取り除くことです。
業務用高圧洗浄機を使用し、強力な水圧で外壁にこびりついた汚れや古い塗膜、コケ、カビなどを洗い流します。
丁寧に洗浄することで、新しい塗料がしっかり密着する下地が作られます。
特に汚れが落ちにくい部分や外壁材を傷めないよう、細心の注意を払いながら洗浄を行います。
②残った汚れに対するケレン作業
高圧洗浄で落としきれなかった汚れ、サビ、旧塗膜に対しては「ケレン作業」を行います。ケレンは、外壁に付着した頑固な汚れを機械や手作業で除去する作業で、塗装の品質を大きく左右します。
特にサビが深く浸透している場合は、時間をかけて慎重に取り除く必要があります。
ケレン作業を怠ると、後の塗装工程で問題が発生する原因となるため、確実に行うことが求められます。
・外壁表面の平滑化
ケレン作業の一環として、外壁表面を平滑にする工程もあります。
外壁をなめらかにすることで、塗料を均一に塗布しやすくし、ムラなく美しい仕上がりと耐久性のある塗装を可能にします。
外壁の素材に応じて適切な工具や方法を選び、最終的な塗装の質を高めるための準備を整えます。
・目荒らし作業
塗装を行う際、特定の素材には「目荒らし」作業が必要です。
例えば、ガルバリウム鋼板などの素材は塗料が定着しにくいため、外壁表面をヤスリで軽く削り、塗料の接地面積を増やして密着性を高めます。
外壁の素材に応じた目荒らしは、塗料の定着と持続性、美観を向上させるために重要な工程です。
そのあと下塗り、中塗り、上塗りの工程へと進みます。
・ケレン作業の注意点
ケレン作業は、単に古い塗膜を剥がすだけでなく、外壁の素材や塗装面の状態に合わせた適切な方法で行う必要があります。
そのためには、専門的な知識と技術、そして適切な道具と安全対策が不可欠です。
専門的な知識や技術がないままケレン作業を行うと、塗装の耐久性が著しく低下することがあります。
したがって、ケレンを自分で行うDIYはおすすめできません。
専門の塗装業者に依頼することを推奨します。
・ケレン後の塗装
ケレン作業を終えた後には、外壁塗装の基本である「3回塗り」が行われます。
下塗り、中塗り、上塗りの順に進めていきます。
下塗りは塗料の密着を高める基礎となる工程であり、中塗りでは塗膜の厚みを増して耐久性を向上させます。
最終的な上塗りでは、色や質感を整え、外壁の保護機能を最大限に発揮させる仕上げを施します。
3回塗りによって、塗料はしっかりと外壁に付着し、長期にわたる保護効果が期待できます。
ケレン作業をはじめとする下地処理を適切かつ丁寧に行うことで、3回塗りを終えた直後の仕上がりだけでなく、塗装の持続性にも大きな差が出ます。
ケレン作業は塗装工程全体において非常に重要な役割を果たしているのです。
・ケレンをするメリット
①塗料の密着性を向上
ケレン作業は塗料の密着性を高めるための重要な工程です。
外壁表面に付着したサビや古い塗膜を取り除くことで、塗料が外壁材に均一にムラなく接着します。
この作業により、塗料の密着性が向上し、塗装が剥がれにくくなります。
これにより、外壁の美観を長期間保つことができます。
②塗料の長寿命化
ケレン作業は塗料の寿命を延ばすためにも欠かせません。
密着性が向上することで、塗料が外壁にしっかりと固定され、耐久性が高まります。
塗料が均一に固定されることで、風雨や紫外線による劣化を抑え、塗装の保護機能が長期間持続します。
③仕上がり(見た目)の向上
適切にケレン作業を行うことで、塗装の仕上がりが格段に向上します。
外壁表面の不純物を取り除き、平滑にすることで、塗料が均等に広がり、美しい仕上がりを実現します。
塗装の見た目は家全体の印象を大きく左右し、ケレン作業による仕上がりの良さは住宅の価値を高める要素となります。
より詳細な情報は以下の記事をご覧ください。
おすすめ記事:外壁塗装の塗料別単価一覧表|専門業者が教える節約方法も紹介
下塗り・中塗り・上塗りの役割
・下塗りの役割
下塗りは、古くなった壁面に高圧洗浄などの下準備を行った後に最初に塗装する工程です。下塗りには、壁面と上塗り材を密着させる役割があります。
接着剤のような役割を果たし、劣化した壁面を補修する効果もあります。
下塗り材の種類は、壁面の状態や上塗り材の種類に応じて決まりますので、業者と相談して選ぶことが重要です。
一般的に、下塗り材は白やクリームなど目立たない色を使用します。
・中塗りの役割
中塗りは、1度目の上塗りとも呼ばれる工程で、下塗り材の色を消す役割や、上塗り材の密着性を高める役割を持ちます。
費用や工期を考えると中塗りも上塗りも一度で済ませたいと思うかもしれませんが、一度で済ませると色ムラが残ったり、塗料の中に気泡が残ったりする問題が発生します。
また、塗料には一度に塗布できる量が決まっており、厚く塗ろうとすると膨らみなどの不具合が生じる恐れがあります。
中塗りを省略する業者もいますが、そのような業者は信頼できません。
・上塗りの役割
上塗りは、中塗りで生じた色ムラや気泡を覆い隠すだけでなく、雨風や汚れから外壁を守る機能を持ちます。
家の外観を決定づける工程であり、外壁の色ツヤがどう仕上がるかは上塗りで決まります。遮熱性が高い塗料やカビに強い塗料など、特別な機能を持つ上塗り材もあるため、検討してみると良いでしょう。
塗料の種類によっては、さらにもう1回、もう2回と上塗りを繰り返すこともあります。
より詳細な情報は以下の記事をご覧ください。
おすすめ記事:外壁塗装はシリコンで十分?塗料の費用相場・耐用年数などを徹底比較
外壁塗装と屋根塗装の上塗り
外壁塗装の上塗りの様子です。
上塗り塗料の種類
・ウレタン塗料
ウレタン塗料は上塗り材の中で費用を抑えられる点が特徴です。
費用の相場は1平方メートルあたり1,500〜2,000円ほどです。
しかし、耐久性が低いため、長期的なコストパフォーマンスでは他の塗料に劣ります。
・シリコン塗料
シリコン塗料は現在、日本の戸建て住宅で最も使用されている塗料です。
費用の相場は1平方メートルあたり2,500〜3,000円ほどです。
施工費用と耐久性のバランスが良く、長期的な費用を考えた際におすすめできる塗料です。
・フッ素塗料
フッ素塗料は高い耐久性を持ち、メンテナンスの手間を減らせる塗料です。
費用の相場は1平方メートルあたり4,000〜5,000円ほどです。
ただし、塗膜がひび割れしやすいため、施工する外壁の種類には注意が必要です。
外壁塗装と屋根塗装の施工後
外壁塗装と屋根塗装の施工前の様子です。
愛媛県今治市の方で外壁塗装と屋根塗装をしてくれる所を探しているなら施工実績が豊富な砂田塗装にご相談下さい。
施工価格 140〜160万円