2023年版!屋根・外壁塗装の費用相場、値上げの有無や費用を抑えるコツをプロが解説します | 屋根・外壁塗装の費用相場

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2023年現在、あらゆるものの値上がりがニュースになっていますが、屋根・外壁塗装の費用はどうなっているのでしょうか?

この記事では

  • 屋根・外壁に使用される塗料の費用
  • 屋根・外壁塗装リフォームに含まれる付帯工事ごとの費用相場
  • 見積書の確認の仕方、信頼できる業者の見分け方
  • 屋根・外壁塗装リフォームの費用を抑えるアイデア
  • 物価の高騰が見られる今、外壁塗装工事は見送るべきか

などについて解説します。

目次

屋根・外壁塗装費用相場を知っておけば、適正な見積りがわかる

木造一戸建て住宅の屋根・外壁塗装リフォームの総工費は、

  • 外壁塗装工事…80万〜100万円程度
  • 屋根塗装工事…30万〜50万円程度

くらいが一般的な相場となります。この総額には具体的にどのような工程の費用がどれほど含まれているか、その構成を大まかに把握してくのがおすすめです。

たとえば相見積もりで複数の業者から提出された塗装工事の見積もりを比較するとき、総額以外にもチェックしたいポイントがたくさんあり、各工程にかかる費用がわかっていれば、施主の側でも業者の提出する見積もりが適正か、または相場より高いか、逆に不自然なほど安くないかなどを判断できるようになります。

 

屋根・外壁塗装工事の見積もり金額は基本的に、使用する塗料の価格や各付帯工事の【単価×数量】が合算されたものです。信頼できる塗装業者の見積もりは単価・数量がともに適切で、施主のためにわかりやすく明示してあるはずです。

 

では屋根・外壁塗装工事にはどんな費用が含まれているか、この記事で確認してみましょう。

屋根・外壁塗装工事の総額には、こんな費用が含まれています

①屋根・外壁塗装工事の内容&費用相場

塗料ごとの費用相場


塗料の価格は塗装工事の総工費の2030%を占める主要な費用で、中塗り・上塗りの2回塗りの費用を合算したものが下記のような費用になります。

どんなグレードの塗料がどの程度の価格で手に入るかを簡単にご紹介します。

アクリル塗料
  • 価格相場:1,000〜1,800円/㎡
  • 期待耐用年数:3〜7年程度

外壁用の塗料としては最も低価格なグレードになります。施工しやすく、適度な透湿性がある、といったメリットがありますが、耐用年数の短さから外壁塗装リフォームではほとんど選ばれることはありません。

一部のローコスト住宅のサイディングには最初はアクリル塗料が採用されているようです。

ウレタン塗料
  • 価格相場:1,400〜2,500円/㎡
  • 期待耐用年数:5〜10年程度

コストと耐用年数のバランスが良く、かつては人気の高かった塗料です。しかし最近ではグレードが高い塗料の価格が下がってきているので、あえてウレタン塗料が選ばれることは少なくなっています。

シリコン塗料
  • 価格相場:1,800〜3,500円/㎡
  • 期待耐用年数:8〜13年程度

耐用年数とコストのバランスの良さから、近年最も人気のある外壁用塗料で、幅広い商品ラインナップがそろっています。

撥水性がよく、あらゆる汚れに対して高い防汚性を保ち、耐熱性能も高い優秀な塗料です。

ただし安価でシリコン含有率が低い塗料く、耐用年数・機能面共に良好とはいえない製品もあります。

シリコン含有率はカタログ値などには表れず判別が難しいので、信頼できる塗料メーカーの製品から選択するのがおすすめです。

ラジカル制御型塗料
  • 価格相場:2,200〜3,500円/㎡
  • 期待耐用年数:12〜15年程度

「ラジカル」とは塗膜が紫外線や水にさらされると発生する物質で、塗料の経年劣化の主な原因になります。ラジカル制御型塗料にはこの劣化因子の発生を抑える機能があります。

この特別な機能によって、外壁塗装の大敵である紫外線に長期間さらされても色褪せ・チョーキング(塗料が分解して粉状の汚れになる現象)が起きにくく、塗膜の強度と美しさが長持ちします。

フッ素塗料
  • 価格相場:3,000〜5,500円/㎡
  • 期待耐用年数:15〜20年程度

耐久性が非常に高く、光沢も長期間に渡り美しく保たれる塗料です。

耐久性の高いもののかつてはかなり高額だったので、高層でめったに塗り替えができないビルや集合住宅などで使用されていました。東京スカイツリーの塗装にも、フッ素塗料が採用されています。

近年ではフッ素塗料の価格は下がってきており、一般住宅の屋根・外壁塗装用のラインナップも増えてきています。

ピュアアクリル塗料
  • 価格相場:4,000〜5,000円/㎡
  • 期待耐用年数:15〜20年程度

ピュアアクリル塗料は、安価で耐久性が低い「アクリル塗料」とは大きく異なる製品です。

一般的なアクリル塗料と違い、耐久性を低下させる添加剤等を使用せず、高い耐久性を持っています。

伸縮性と弾力が優れているため、外壁下地がひび割れても塗膜は破れることなく保護力を保ちます。この機能のため、ひび割れが生じやすいモルタル・コンクリートなどの外壁材にも向いています。

やや排ガスなどの汚れが付着しやすい、塗装時に下地に湿気などが残っていると膨れが生じやすいなどのデメリットもあります。

セラミック配合塗料・無機配合塗料
  • 価格相場:3,800〜5,000円/㎡
  • 期待耐用年数:15〜20年程度

主成分となるのはあくまで樹脂(有機物)で、そこにセラミックやその他の無機質が配合された塗料です。一般的には単に「セラミック塗料」「無機塗料」ともいわれますが、セラミックや無機質が主成分というわけではありません。

耐用年数は概ね長いですが、ベースになる主成分が何なのかによって耐久性能にも大きく開きがあります。

セラミック・無機質独特の質感を活かしたデザイン性、また断熱・遮熱性能の高さが特徴です。

光触媒塗料
  • 価格相場:3,500〜5,000円/㎡
  • 期待耐用年数:15〜20年程度

高い耐久性に加えて、太陽光によって塗膜表面の汚れが分解され雨で流されやすいというセルフクリーニング機能が特徴です。

優れた塗料ですが、光触媒塗料のセルフクリーニングがきちんと作用するためには太陽光が必要なので、日当たりの悪い壁面などでは十分な効果を期待できません。

日当たりが悪い物件で壁面をキレイに保ちたい場合には光触媒塗料よりも、ほぼ同価格帯のフッ素塗料の方が有効に機能します。

優良な塗料の選び方

塗料は上記のようなグレードに分類できますが、お気づきのとおり同一グレードの中でも価格差があります。同一グレードに属する塗料でも安価なものは主成分(シリコン、ウレタンなど)の含有量が薄いか低品質で、期待するほどの耐久性・機能性が見込めない、ということも考えられます。

たとえば、シリコン塗料はウレタン塗料よりも上のグレードになりますが、安価なシリコン塗料は、高品質なウレタン塗料よりも安く、耐用年数も短くなってしまいます。

 

そのため、特定のグレードの中でも特に信頼できる塗料を選ぶためには、塗料メーカーとしての信頼を勝ち得ているメーカーの製品を選ぶのがおすすめです。

たとえば、国産の3大塗料メーカーとして知られる、

  • 関西ペイント
  • 日本ペイント
  • エスケー化研

さらに、塗装業者からの支持も集めている、

  • アステックペイント
  • 菊水化学工業

などが、信頼できる塗料メーカーとして挙げられます。

 

塗装工事で塗料以外にかかる費用相場

外壁塗装工事では塗料以外の工事の費用総額が7080%を占めています。その内訳は下記のようになっています。

①    足場仮設工事

  • 単管足場の場費用相場:400700円程度/
  • 単管ブラケット足場の費用相場:600800円程度/
  • くさび緊結式足場の費用相場:8001,000円程度/

高所作業の安全性を確保するため、また塗装時に塗膜の飛沫が周囲に飛び散らないように仮設足場を設置し、飛散防止ネットを張ります。

設置・解体が簡単で安全性も高い「くさび緊結式足場(ビケ足場)」がよく使用されますが、隣家との間のスペースが狭くビケ足場を組み立てられ場合など、単管足場や単管ブラケット足場などが併用されることもあります。

足場は塗装工事の最初に組み立てられ、工程の最後に解体されます。

②    高圧洗浄

  • 費用相場:150300円程度/

新しい塗料が壁面に強く密着するよう、古くてボロボロになった塗膜や壁面に付着した汚れなどを高圧洗浄機で丁寧に洗浄していきます。

高圧洗浄に使用する水道代は施主側の負担となります。

一般的に高圧洗浄の単価は塗装面積1㎡あたり200円くらいまででおさまりますが、壁面にカビや藻がかなり広がっていて専用の洗剤を使用する必要があれば、㎡単価は300円程度になることもあります。

③    下地処理・ケレン作業

  • 費用相場:3001000円程度/

高圧洗浄で取り除けなかった汚れは手作業で清掃していきます。また、塗装する金属の下地に錆がある場合にもケレン作業ですべてきれいに落とします。

外壁材に欠損やクラック(ひび割れ)などがある場合にも、塗装後に目立たなくなるようこのタイミングで補修します。

下地のコンディションが悪く錆がひどい、クラックが深くて発生箇所も多い、またコンクリートの爆裂がみられるなど、特別な補修工事が必要になれば費用が高額になることもあります。

④    養生

  • 費用相場:250400円程度/

窓・ドア・玄関ポーチなど塗装しない部分を塗料で汚してしまわないよう、養生テープ、マスカーなどの道具でカバーしていきます。

⑤    シーリング工事

  • 増し打ちの費用相場:500900円程度/m
  • 打ち替えの費用相場:8001,200円程度/m

外壁材の継ぎ目や開口部周りなどの目地を、隙間なくシーリング(コーキング)材で埋めていく作業です。

既存のシーリングがあまり劣化していなければ、新しいシーリングを重ね塗りする「増し打ち」とし、劣化が進んでいれば既存のシーリングを取り除き、新しいシーリングを充填する「打ち替え」で作業します。打ち替えの方が工事金額自体は安くなりますが、費用対効果を考えると打ち替えにしたほうが長期的なコスパは良い、というケースもあります。

⑥    付帯部の塗装

  • 軒天の塗装費用相場:8001200円程度/m
  • 破風・鼻隠し・幕板・雨樋の塗装費用相場:8001200円程度/m

雨樋、鼻隠し、破風など、屋根・外壁に付帯している部分の塗装費用は別途計算されます。付帯部は塗料も外壁用塗料とは別の種類のもので塗装することが多いです。

⑦    雨戸・庇(ひさし)などの塗装

  • 雨戸の塗装費用相場:2,0005,000円程度/箇所
  • 庇の塗装費用相場:4, 0006,000円程度/箇所

雨戸や庇の塗装費用も他の部分とは別に計上されます。雨戸にもさまざまなサイズがあるので、小型の雨戸であれば2000円〜、大型の雨戸なら5000円〜が費用の目安になるでしょう。庇の場合も同様で、サイズや劣化状況などによって費用相場は上下します。

⑧    下塗り

  • 費用相場:6001000円程度/

外壁塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3回に分けて塗装するのが一般的です。中塗り・上塗りはメインになる塗料で塗装しますが、下塗りは下地の種類とメインの塗料との相性を検討して選びます。

下塗りはシーラー、プライマー、フィラーなどと呼ばれることもあります。

⑨    ベランダ・バルコニー等の防水工事

  • ウレタン防水工事の費用相場:50008000円程度/
  • シート防水工事の費用相場:800010000円程度/
  • FRP防水工事の費用相場:900012000円程度/

バルコニー、ベランダ、陸(ろく)屋根などで防水層の劣化がみられるなら、屋根・外壁塗装工事と併せて防水工事も行います。

防水工事も面積や防水層の形状などを考慮してどの防水方式にするかを選びますが、一般的な戸建住宅のベランダ・バルコニーで防水工事の面積も広くないなら、ウレタン防水工事が採用されることが多いと思われます。

 

見積書の「数量」の意味も理解しておきましょう

上記のような塗料・各工事などの単価に数量をかけたものが工事価格を構成しますが、単価をどんな数量で計算するかは工事内容によって異なります。

工事価格の計算には下記のような数量が使用されます。

塗装面積

次のような項目では塗装面積が「数量」になります。

  • 下塗り・中塗り・上塗り
  • 高圧洗浄
  • 下地処理・ケレン作業
  • 養生

塗装面積は、現地調査の時に塗装業者が巻尺などで外壁の実寸を測って算出するか、正確な立面図などがある場合にはその図面から塗装面積を正確に算出します。

このとき、業者が算出した塗装面積が適正かどうか判断するのに、施主側でも大まかな塗装面積を把握しておくとよいかもしれません。

一般的な木造一戸建て住宅の外壁塗装面積は【延べ床面積×1.21.4】という簡単な式でおおまかな塗装面積がわかります。

たとえば、愛媛県の戸建住宅の平均延べ床面積は【約121.4㎡】だそうです。(※令和2年度国勢調査による)

ここに1.21.4を乗じた【約145170㎡】が愛媛県の外壁塗装における平均的な塗装面積といえるでしょう。

外壁塗装面積は、窓などの開口部が大きい、数が多いなどの特徴がある建物では狭くなりますし、開口部が少なかったりパラペットを採用していたりする建物では広くなります。

また、建物の平面形状が複雑になるほど、延べ床面積に対する塗装面積の比率は高くなります。

 

屋根の塗装面積は【屋根投影面積×1.15】で概算できます。

屋根投影面積は【建築面積+軒の出部分の面積】で、屋根伏せ図などがあれば正確に算出できますが、Google Mapの計測機能って概算することも可能です。

屋根塗装では、屋根の形状が複雑だったり、勾配が急だったり、屋根材が波打った形状になっていたりすると塗装面積も広くなります。

足場架け面積

足場の費用は【足場の全長×高さ】で算出される「「足場架面積」という独自の数量に基づいて計算します。

塗装工事の仮設足場は建物の壁面から約0.5m離して設置するので、足場の全長は【建物の外周×4m】、建物木造2階建の外壁塗装なら足場の高さは【7m前後】になることが多いでしょう。

精度は高くありませんが、【塗装面積×1.3】で足場架け面積をカンタンに概算することもできます。

付帯部・コーキングなどの数量

次のような項目はそれぞれの長さに基づいて計算されます。

  • 雨樋・鼻隠し・破風・軒天の塗装
  • シーリング工事

凝ったデザイン、複雑な形状のものであればそれぞれの全長は長くなります。軒の出が長ければ軒天の面積も広くなり、塗装の単価も上がります。

数量が「一式」でまとめられる費用

外壁塗装工事の費用として計上されるものの、数量として計れない下記のような項目は、数量を「一式」と表記してある項目もあります。

  • 資材の搬入費用
  • 廃材処分費用
  • 諸経費

このような項目の表記の仕方・項目の分類方法などは特定のルールがあるわけではなく、各業者の判断になります。

とはいえほとんどの場合、これらの費用はせいぜい総工費の5%程度にとどまるでしょう。「一式」としてまとめられたこのような項目が総工費に比べて高額に思えるようであれば、詳しい内訳を説明してもらうこともできます。

また、数量として数えることができる部分にも「一式」表記を多用している見積もりは不明瞭であり、適正な費用かどうか注意が必要です。

2023年、外壁塗装工事の費用は値上がりしている?

2023年現在、ガソリン代、電気代、食料品、建材などあらゆる分野の製品が続々と値上がりしています。

建築分野でも木材、金属などあらゆる素材の建築資材が値上がりしていて、外壁塗装工事にもやはりその影響は波及しています。

具体的には2021年ごろにはすでに防水工事用の資材やエクステリア資材の値上げがあり、2022年には国内三大塗料メーカーの関西ペイント、日本ペイント、エスケー化研が水性・油性塗料を520%値上げしました。さらにエスケー化研は202343日出荷分から塗料の価格をさらに520%ほど値上げすることを発表しています。

このような資材の値上げに伴い、屋根・外壁塗装工事の総工費の相場もある程度の値上げが見られるようです。

外壁塗装工事は急ぐべき?先延ばしすべき?

毎年のように何らかの値上げが続いていると、外壁塗装の費用も今後上がっていくかも、と焦りを感じるのも無理はありません。とはいえ、今後のことについてだれにも明確なことはわからず、焦ると悪質なリフォーム業者に足元をみられ、不要な工事を高額に押し付けられるリスクも考えられます。

また、今なら外壁塗装を含めたリフォーム工事を対象とする補助金制度を設けている自治体もあります。

それで外壁塗装リフォームはその必要性を慎重に検討しつつ、焦らず、しかし無意味に先延ばしにもしないのがベターと言えるでしょう。

 

私たち株式会社砂田塗装では、外壁塗装工事の価格が塗料などの値上げに影響されないよう、値段を据え置くための企業努力を続けております。屋根・外壁塗装をお考えの際は、ぜひ私たち砂田塗装へお気軽にご相談ください。

屋根・外壁塗装の費用を抑えるポイント

高額になりがちな屋根・外壁塗料リフォームですが、下記のようなポイントを覚えておけば、費用をいくらか抑えられるでしょう。

ポイント①:相見積もりを取って業者を選ぶ

複数の外壁塗装業者から見積もりをとって比較することを「相見積もり(通称アイミツ)」といい、信頼できる業者に適正な価格で工事を依頼するための一つのセオリーとなっています。

見積書を検討する際には、とにかく安い業者を選ぶより、適正な価格で高いクオリティーの施工ができ、なおかつ信頼できる業者を選ぶようにすれば、失敗するリスクは下がります。

 

とはいえ、あまりに多くの業者に1度に見積もりを依頼すると業者との顔合わせや打ち合わせ、見積書の比較検討に多くの時間と労力を費やさなければならなくなってしまいます。インターネットで事前によく情報収集し、信頼できる業者を絞っておくと良いでしょう。

この時、塗装を自社施工できる外壁塗装専門の業者をえらべば、無駄な費用をかけずに済みます。

ポイント②:予算と優先順位を決めておく

2023年現在、特に値上がりしているのは塗料なので、塗料のグレードを落とすなどの工夫で外壁塗装工事を予算内に収めることができるかもしれません。

この時、外壁塗装の耐用年数、デザイン、機能性など、どんな点を優先したいかをはっきりさせておけば、最低限の妥協で塗装工事を予算内に収められる可能性があります。

ポイント③:屋根・外壁・シーリング工事などのリフォームを1度に済ませる

屋根・外壁塗装工事では、1回の工事で足場代が1520万円程度はかかります。外壁の塗装、屋根の塗装、シーリング工事などではいずれも足場が必要ですが、各工事のタイミングをあわせて1回の工事で済ませれば足場代の節約になります。

そして、次回以降の屋根・外壁・シーリングのメンテナンス工事も同じタイミングで行えるよう、それぞれの耐用年数を揃えて施工するのがおすすめです。

同じグレードの塗料でも外壁塗装より長い時間太陽の熱と紫外線にさらされる屋根塗装の方が早く劣化してしまいます。それで屋根塗装には外壁に使用する塗料よりも1グレードほど高い塗料で塗装するとメンテナンス工事のタイミングをそろえることができます。

例えば、

  • 外壁→シリコン塗料(外壁に使用する場合の耐用年数は約10年)
  • 屋根→フッ素塗料(屋根に使用する場合の耐用年数は約10年)

といった組み合わせにします。同様にシーリングにも外壁塗装のグレードに合わせた品質の良いものを選びましょう。

そのような工夫で、ほんの数年のスパンで何度もメンテナンス工事が必要になり、その都度足場を組み立てなければならない、という無駄を省くことができます。

ポイント:補助金・助成金制度を利用する

塗装工事の規模や内容によっては、国や自治体からリフォーム工事への助成金・補助金などを支給してもらえることがあります。

制度の概要・条件等は自治体によって異なっていて申請期限が限られているもありますが、条件が合えば愛媛県の場合は最大30万円の補助金が受けられる可能性があります。自分の住んでいる自治体でも外壁塗装に使える補助金があるかどうか、一度確認してみることのがおすすめです。

外壁塗装の費用が高くなってしまうケース

なるべく安く抑えたい外壁塗装も、下記のようなケースでは割高になってしまうことがあります。

大手ハウスメーカーに依頼する

外壁塗装リフォームを施工してくれる業者は多くあります。そのうちのひとつが、塗装する物件を建てた大手ハウスメーカーですが、大手ハウスメーカーに依頼すると費用は相場より高額になる可能性が高くなります。

大手ハウスメーカーが外壁塗装工事を自社施工することはまず無く、地元の下請け業者を使って作業する形になります。この時に発生する中間マージン、そして全国区での営業に必要な宣伝広告費などが外壁塗装費用に転嫁され、外壁塗装専門業者に直接依頼する場合より3040%ほど高額になることもあります。

もちろん、工事する物件を建設した大手ハウスメーカーに依頼する安心感や、メーカーによる長期保証を延長できるなどのメリットもあります。費用の増額分とそれらのメリットのバランスをよく検討しましょう。

建物の形状が複雑になっている

建物の形状が複雑になると、その分塗装面積は増えていきます。

建築面積(建物を真上から見た時の面積)の形状が正方形に近いほど、また2階建てなら総二階に近いほど延べ床面積に対する塗装面積は狭くなります。

建築面積の形状がどちらか一方に細長かったり、L字型になっていたり、あるいはさらに複雑であったりするなら、塗装面積はどんどん広くなっていきます。さらに足場架け面積、屋根の塗装面積、塗装する付帯部の長さも増加し、塗装費用の費用は高額になってしまします。

屋根・外壁の劣化が激しい

屋根・外壁塗装の目的は建物の美観と耐久性を回復させることですが、塗装工事では回復できないレベルで劣化が進んでいると、費用はより高額になっていきます。

劣化レベル①:チョーキングやクラックなどが見られる

壁面に触れると粉状の汚れが付着する、細かなクラックが見られるなどの症状は塗膜が劣化しているサインですが、この時点であれば通常の外壁塗装リフォームで美しさも保護力も十分に回復します

劣化レベル②:壁面にカビや藻、金属部分にサビなどが広く見られる

カビや藻が生えていると、チョーキングが見られる程度の状態からさらに劣化が進んでいるのがうかがえます。

そのような場合、おそらく塗膜が保護力を完全に失い、外壁が無防備な状態なってから何年か時間が経っていると考えて良いでしょう。洗浄作業や下地処理などの費用が通常より高額になる可能性もあります。

劣化レベル③:外壁材にダメージが及んでいる

塗装が完全にダメになった状態を放置していると、雨水や汚れ、紫外線によるダメージで外壁材までボロボロになっていると、もはやどんなに良い塗装をしても保護力は回復できません。

そのような場合には外壁材を上から貼り付ける「カバー工法」で修復しますが、一件当たり150万〜200万円ほどはかかる高額な工事になります。

カバー工法の場合、既存の外壁材を撤去せず上から新しい外壁材を重ね張りします。窯業系サイディングを重ね張りすると外壁が重くなりすぎ建物の強度に悪影響を及ぼすおそれがあるので、カバー工法では一般的にガルバリウム鋼板など軽量な外壁材を使用します。

 

まれなケースではありますが、外壁材の劣化が末期的と言えるほど進んでいる場合にはカバー工法も使えず、外壁材の張り替えとなります。この場合の工事には解体撤去費用なども含め工事費用は180250万円ほどと、カバー工法よりもさらに高額になります。もっとも、そこまで外壁材がボロボロになっていると外壁材以外にも家の構造材・内装などにまでダメージが及んでいる可能性が高く、さらに費用が高額になる可能性もあります。

まとめ:計画的な屋根・外壁塗装で無駄なコストを抑えましょう

2023年現在、あらゆる分野で値上がりが続いていますが、わたしたち砂田塗装では外壁塗装工事においてお客様の負担が増えないよう、値段を据え置く努力を続けております。

屋根・外壁塗装リフォームなどにかかる住まいのメンテナンスコストは、1回分だけを計算するのでは無く、長期的なコストパフォーマンスを考えるほうが費用の節約になります。そのためには住まいの劣化が進まないうちに、適切なタイミングで屋根・外壁塗装そして防水工事などを計画するのが重要です。

 

わたしたち砂田塗装は松山市を中心に愛媛県全域で屋根・外壁塗装・防水工事を承っております。ご希望される場合は県外でも施工可能な場合もあります。愛媛県ならびにその周辺にお住まいの皆様、屋根・外壁塗装リフォームのご相談はぜひ私たち砂田塗装へご相談ください!
愛媛県松山市の外壁塗装で砂田塗装が選ばれる理由はこちらをご覧ください。