外壁塗装の模様(パターン)の種類とは?

外壁塗装の模様(パターン)の種類を知っていますか?

外壁塗装の模様の種類をあまり知らないという方が多いと思います。

そんな方向けに外壁塗装の模様の種類について詳しく紹介します。

すでに詳しい方は改めて確認するつもりで読んでみて下さい。

まずは、モルタル外壁の模様からみていきましょう。

モルタル外壁の模様(パターン)


モルタル外壁とは?

モルタルは、セメント、砂、水を混ぜ合わせた素材です。

通常の手法では、ワイヤーラス(網状の針金など)の上にモルタルを職人が塗り、その後仕上げの塗装を行います。

モルタル壁は、強いアルカリ性を持ち、乾燥が早いのが特徴です。

耐久性、耐水性、耐火性にも優れています。

少し前まで、日本の家のほぼすべてにモルタルが使われていましたが、最近はその割合が減ってきています。

モルタル外壁の模様「打ちっぱなし」

モルタルの打ちっ放し仕上げは、無機質な雰囲気があります。

そのため、色を塗ったり模様を加えて仕上げます。

無機質な風合いを生かし、外壁や内壁に打ちっぱなしたデザインが人気です。

模様の種類は複数あり、工法や工具を使ってオリジナルデザインの壁を作ることができます。

モルタル外壁の模様「吹き付け工法」

塗料に骨材を混ぜ合わせ、専用のスプレーガンで吹き付ける工法です。

ガンの種類によって模様が異なります。

代表的な仕上げ工法には、吹付リシン、吹付タイル、吹付スタッコがあります。


・吹付リシン

昔からある模様仕上げで、コストを抑えるために新築時の塗装によく使われています。

つや消しと凹凸模様が特徴です。

カップガンを使ってアクリル系塗料やシリコン系塗料に細かな石を混ぜて吹き付けることで、凹凸模様が現れます。

骨材の大きさによってデザインのバリエーションが広がりますが、耐久性が低く、クラック(ヒビ)が入りやすいことがデメリットです。

一般的な耐久性は、約8年程度で、主に砂や細かく砕いた岩などが骨材として使用されます。


・掻き落とし(かきおとし)

荒らしものと呼ばれる仕上げの一種で、壁の表面を剣山のような道具やブラシで粗削りするか、仕上げた後に壁を削って仕上げる方法です。

骨材の粒度によってデザインが変わり、大きければざっくりとしたデザイン、小さければしっとりとしたデザインになります。

掻き取りの量によって微妙な変化を加えることができます。


・スタッコ

スタッコは、リシン塗装の5〜10mm厚のバージョンです。

リシンに比べてより立体的で重厚感があり、高級感があります。

セメント系、けい酸質系、合成樹脂エマルション系などの仕上げ塗材を使用し、厚みがあるため、耐久性も向上しています。

この方法は、外壁や内壁、天井などに使われ、重厚かつ厳かな雰囲気を作ることができます。

耐久性は周囲の環境により異なりますが、おおよそ10年程度です。

しかし、20年経っても劣化を感じさせない仕上げ方法でもあります。

ゴツゴツとした表面仕上げのため、汚れがたまりやすく、再塗装が手間というデメリットがあります。

この工法では、石炭、大理石、貝殻、砂などが骨材として使用されます。


・タイル吹き(ボンタイル)

ボンタイルという工法では、粘土のような素材(タイル)をベースとして使用し、凹凸模様の下地を作るために3つの工程で仕上げます。

ローラー、コテ、コンプレッサーなどを使って表面を整えていきます。

結合材には合成樹脂などが使われ、けい砂、寒水石、軽量骨材などが主原料となります。

アクリル系とシリコン系の2つがありますが、アクリル系は費用が安く、シリコン系は汚れにくく水洗いが可能で、さらにヒビ割れが起こりにくいためおすすめです。

耐久性は、上塗りに使う塗料により異なりますが、タイル吹き工法は、劣化しても上塗りすれば性能が回復するメリットがあります。

下地との密着性や耐久性にも優れています。

施工が簡単で、安定した仕上がりが期待できます。

スタッコと比べると柄が小さく、主流はツヤ有りのため表面が滑らかです。

モルタル外壁の模様「ローラー工法」

ローラー工法とは、耐水紙や動物の毛、合成繊維を円筒状に巻きつけたローラーを使用して塗装する方法です。

手作業による塗装のため、塗料の飛び散りが少なく、しっかりと塗りこめることができるため、厚みと耐久性の高さが特長です。

ローラーには、様々な種類があり、毛足の長さや太さによって仕上がりに変化が見られます。


・ローラーの種類一覧


「長毛タイプ」

荒い面の塗装に使用されます。

他のタイプに比べて凹凸を綺麗に塗り上げることが可能です。


「中毛タイプ」

比較的どんな面の塗装にも適しています。

他のタイプに比べて最も汎用性のあるローラーです。


「短毛タイプ」

平滑な面を塗装するのに適しています。

モルタル外壁の模様「コテ工法」

コテ工法では、職人が専用のコテを使って模様をつけていきます。

自由に描くことができるため、どんな模様でも表現することが可能です。

コテだけでなく、刷毛、ローラー、吹きつけガンなどを併用してデザイン性を高めていきます。

近年では、各メーカーの意匠性塗材のデザインの幅が非常に広がっています。

デザインの種類が豊富なため、業者によって実現可能なものと難しいものがあるかもしれません。

理想の模様が見つかったら、カタログなどを参考にして業者との打ち合わせを行うのがおすすめです。

サイディングボードの模様の種類


サイディングボードとは、工場で模様が付いた板を製造したものです。

レンガ調や石積調など、様々なデザインがあります。


・主なサイディングボードの種類


「窯業系サイディングボード」

セメントと繊維質を主原料とし、板状に形成されたものです。


「合成樹脂系サイディングボード」

色のついたプラスチックを板状に加工したものです。


「金属系サイディングボード」

スチールやアルミなどの表面に、ポリウレタン発泡剤を裏打ちしたものです。

サイディングの模様の種類「クリア塗装」

2色以上使用している場合や高意匠デザインに塗り替えの場合、相場よりも高額になり、時間もかかってしまいます。

今の外壁の風合いを変えたくない場合は、透明な塗料で壁をコーティングする方法があります。

元の外壁の状態によってはクリア塗装できません。

色あせや劣化が激しくなる前に早めの塗り替えが必要です。

サイディングの模様の種類「色塗り」

タイル調やレンガ調サイディングを単色塗りしてしまうと、目地も塗り潰されてしまいます。

そこで、凹凸面のあるサイディングの特徴を活かすために、2色で塗装する方法です。

ローラーの毛の長さを変えたり、目地にテープを貼ったりして塗り分けます。

美しい模様で高い耐久性の外壁塗装をしてもらうコツ


依頼する前に希望する模様の塗装実績の写真を見せてもらう

外壁には、様々な模様があります。

手作業で仕上げるモルタル壁は、職人の腕前によってその品質や美しさが大きく左右されるので、優れた職人がいる外壁塗装業者を選ぶことが重要です。

サイディングボード外壁の塗り替えを考える際には、既存の模様を一色で塗りつぶすような業者は避けましょう。

優秀な外壁塗装業者を見つけるには、検討している業者の以前に施工した外壁の写真をチェックし、希望する模様の塗装技術を確認するのがおすすめです。

施工実績の写真を見せてもらえれば、模様を含めた家全体のイメージをすぐに把握できます。

基本的な外壁塗装の工程を守れば模様は潰れない

外壁塗装工事には、それぞれの段階で必ず守るべき大切なルールが存在します。

これらのルールは、外壁塗装の経験のない一般の方には馴染みのないものばかりです。

信頼性のある外壁塗装業者は、各段階の基本ルールをしっかりと守ることができるため、外壁の美しい模様を損なわない塗装方法を知っています。


まとめ

今回は、外壁塗装の模様の種類について詳しく紹介しました。

外壁塗装の模様の種類について詳しく知りたかった方は、参考になる内容が多かったのではないでしょうか。

外壁塗装の模様の種類に関する知識を深めて下さい。
外壁塗装業者の選び方について知りたい方はこちらをご覧下さい。

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